南アルプスに行けない憂さをどのように払ったらいいだろうか?
見通しの無い山行ではあるが、いざ行けるようになった時に肝心の足がダメでは再びチャンスを無くします。今は来たるべき日に備えて脚力の整備に万全を・・・。
この前の【針ノ木岳縦走】も何年も温めた計画でした。そんな計画は山ほどあります。
何より百名山で一旦登頂したものの自分で満足できていない山が20座ほどあります。もちろんそれをやっつけながら、新たな趣向も組み込めればモチベーションはさらに上がります。
今年の私の様子からは『そんなにモチベーションをあげなくても・・・』と言う声が聞こえて来そうですが、自分としてはチャレンジャーとして・・・勿論結果も大いに満足しています。
白馬岳は【しろうまだけ】と読みます。村の名前は【はくば】ですから、よく間違えて使ってしまいます。昨日の【白馬鑓温泉】は『はくばやりおんせん』と呼ばれる方が多いようで、まれに『しろうまやりおんせん』と言う方もいます。ただしくは個人的希望で『しろうまやり』にしたいですね。
白馬はもともと『代馬』だったのですから、どうしても『しろうま』でないと変です。春になって山肌に残る雪の模様が『苗代で代掻きをする馬の形』だった事に由来します。
先人たちは実にロマンチックだったと改めて感じます。
前回は5・6年前に登っています。例の・・・私が登った数日後に大雪渓で崩落があり、亡くなられた方がでました。あの時なのです。
悪天候で山頂からの眺望が得られなかったため、リベンジ機会を狙っていました。
しかし、一回の山行はやはり百名山の未登頂の山に挑みたいのが心情です。なかなか一度登った山に挑む気持ちにはなれません。しかし今回のように行きたくても行ける未登頂の百名山が無い・・・こんな時こそ再訪の山へのチャンスなのです。言い換えれば【狙った獲物】・・・黒豹のように獲物に挑みかかりました。
そして仕留めた結果は【満足】。おまけに永年思い描いていた白馬鑓温泉にも浸かることができ・・・しかし、後日書きますが、温泉は秘湯は形骸化しています。
猿倉から白馬山頂までは4時間半ほどで楽勝に登りました。雪渓が解けだし【白馬尻】からあるはずの雪渓が半分以下しかないんです。白馬尻という名前はおそらく雪渓の最後(お尻)だから付いたとおもうのです。来年からは白馬尻はもっと上流と言うことになりますか?
前回2時間ほど歩いた雪渓は今回は僅か30分程でした。ご覧のように薄くなった部分も見られ、危険で雪渓を歩けません。白馬尻から崩れそうな山の斜面を滑落しそうになりながら懸命にヘツリ、落ちそうになる恐浮ニ足へのダメージは相当のものでした。雪渓の上をアイゼンを履いて歩くより、かえって時間はかかったと思います。
山頂近くまで進んだ頃、またしてもガスが巻き始め『今回もガスで眺望はダメ』と覚悟したのですが、運よく私が登頂した時にはガスが吹き飛ばされていました。雲間から遠く槍ヶ岳まで望めたのです。とりあえずリベンジは達成。
ただうっかり下調べを怠り・・・すぐ向かい側にある【旭岳】を登頂しませんでした。日本百高山に入っている山のようで、登っておくべきでした。
次回は白馬から雪倉岳~朝日岳と回る予定があるので、その時に回り道でも【旭岳】にも上ります。
写真は遠く雲間に浮かぶ槍ヶ岳の勇姿です。
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