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白馬三山

百名山・北アルプス

今日一日筋肉痛で苦しんでました。まるでロボットが歩いているように、膝を曲げるのも苦痛です。しかしなんで鍛えているのに毎回筋肉痛が起きるのか・・・毎回、厳しさが増しているのでしょうか。山行がだんだんハードになっているという事・・・ですか?

白馬岳からの眺望に満足し、ザックを置いてあった町営頂上宿舎まで戻って腹ごしらえをしていました。すでに頂上宿舎はクローズになっています。今日の登山者も見た感じでは100人もいません。こんな少ない人数を白馬山荘と競う事になりますから、クローズが正解だと思いました。人気の白馬岳もさすがにこの時期では寂しい・・・。

大雪渓の所から前後していた若者が降りてきて、杓子岳の方に向かいました。声をかけてきましたが・・・その内容に私は『ムッ!』としてしまいました。
『雪渓のところから見ていましたけど、お年の割に歩くペースが速いですね』って、褒めているつもりなんでしょう。私は『そうですか』と・・・ムッとした返事。

ところが彼は私が『早い』と言われた言葉に、謙遜していると思ったのか『私の父と同じぐらいなのに遥かに元気』だとか・・・何度も同じような事を。杓子岳への登りでも私の後ろを、同じことを言いながら着いてきていました。

杓子岳の山頂では『何歳なんですか?』って・・・さっき自分で私の父と同じぐらいの年齢なのに・・・って言ったろう。逆に親父の年を聞いたら65歳だというから、ますますカチーンと来てしまったのです。『俺はもっと若いんだよ』

私は早いと言われた事に謙遜しているのではなく、『お年の割に』というセリフに腹を立てたのですが、小僧に解るはずもない・・・か。
福井から来たと言ってましたが、人間感情の機微をもう少し勉強しなさい。

杓子の頂上へは物凄い斜度の登りで、エネルギーを使い果たしてしまいました。とても山地図のコースタイムでは辛い。日本百高山の頂でなかったら、わざわざ山頂を目指さず放棄してました。
左側の絶壁に注目してほしい写真と鑓を目指して進む『お年の割にクン』です。

ゴーロ状の苦しい登りの後はスパッと切れた大絶壁ですから、よじけたり躓いたりしないように慎重に進みました。例の若者は急ぎ足で下って行き、この後出会う事はありませんでした。

ご婦人三人組と頂上山荘から前後して進みましたが、この内のお一人が昭和一桁生まれと言いますから最低でも77歳です。私のペースと全く同じペースを保ち白馬鑓ガ岳に登り切りました。この登りも短いとは言え物凄い斜度・・・とうとうコースタイムを上回ってしまう事も心配した程の登り。

77歳にして強靭な脚力と心臓には、圧倒されました。上には上がいるもんだ!!

今日はどこかの小屋に泊まると決めていれば急ぐ必要は全く無いのですが、私にはあわよくば2時半前には鑓温泉に着いて入浴し、3時には猿倉に向かって下山を開始したいという思いがありました。

そのためにコースタイムを短縮して、入浴時間を捻出したかったのです。白馬鑓の山頂はガスに巻かれ、ロケーションは白い世界。10分ほど休んで温泉までの標高差800㍍を一気に下ります。

鑓への登りでは紅葉した葉が見られ、早くも秋の訪れを告げていました。

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