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3.11

雑感

ここのところテレビでは1年経過した震災について報道しています。流れる情報は【あの日以来時間が停止している】ような、復興とは程遠い被災地の現状。

今日の国営テレビでは【復興商店街】を取り上げていましたが、役人・規制・法律の壁に阻まれ遅々として進まない状況を映し出していました。

商店街に敷地を提供すると約束した信用金庫が、急に貸さないと言い出した理由・・・銀行用地は他に転用してはいけないと銀行法で決まっているとか・・・。そんな事は計画段階で解っていなければならない事で、計画が実現する段階で言うべき話ではないはず。

ましてや千年に一度の災害だったと国民全員が理解しているのに、法律が特例を認めない硬直した考え方は・・・一体誰のための法律なのか。このケースに限って法律通り銀行用地を他に転用しないとして、誰が得をするのでしょう。

ましてや沢山儲けたいと欲を出して、商店街を作りたいわけではないのです。買い物ができない地域のため、また地域再生の先駆けとしての努力に、無味乾燥的な法が優先していいはずがありません。

国からその商店街が補助対象にできるか調査に係官が来ました。信用金庫が立っていた場所にコンクリート舗装が15センチほどの段差を作っていたら、補助できないという結論を出した係官。

私だったら段差は見なかったことにします。または周りから土を寄せるなり砂利を持ってきて段差をなくしてください・・・とアドバイスします。普通の人間なら結論は【補助対象にしてあげるためにはどうすればいいか】と考えてあげたいでしょう。

結局、コンクリート舗装をはがして150万の費用がさらにかかる事になりました。費用もさることながら瓦礫処理を引き受けてくれる先もない現状で、僅かに数トンであってもガラを増やす必要があるのでしょうか。

こうした復興の足かせになっている事態を、政治家は知らないとみえます。実に情けなくて涙が出て止まりません。何時も同じ話になりますが政治にも役人にも法律にも、人間が本来持っているべき情け・優しさ・思いやり・責任感が全く感じられないのが今の日本なのです。

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