今回の小学生の遭難は先生・ガイドの失態が最大の原因ですが、今後は安全について危機感を持ってくれるでしょう。
学校側は頭が良くて節度のある上流家庭の子供たちしか見ていませんから、甘く考えていたんでしょうね。この辺の市立の学校の先生だったら、絶対にワルやアホがいますからもっとしっかり引率していたと思うのです。
上流家庭の子供で確りしつけができた子供たちが通う学校でも、危機感が無かったらこんなことになるよ・・・って警鐘を鳴らしてくれているのでしょう。
それにしても子供たちは迷った時に、やっぱり下ってしまいました。しかも沢沿いに下って、大きな滝に出くわして一夜を明かしたというのです。
大概はこの滝を下り始めて滑落するんですが、ここで停まってビニールシートを敷いて休んで夜を明かしたのが助かった最大の原因です。
出来れば滝の近くではなく、樹林の中で夜露をしのげばベストでした。下山しようとして川沿いに下った事は素人としては当然で、こんな事も事前に教えておくべきでした。もっとも・・・危機感が無かったのですから・・・言っても仕方のない話です。
低体温症の危険があり十分に死の危険があったのですから、学校側の対応はお粗末でした。お粗末の中でも、食料は持たせていたと言いますから不幸中の幸いでした。
ガイドさんまでいたのですから私ごときが余計なお世話ですが、パーティを組む場合は前に副リーダークラスを配置し、最後にリーダークラスを配置するのが一般的です。
今回のケースの様な場合に、最後尾には知識も経験も体力も判断力も・・・・・あらゆることにチーム内で一番卓越した人がいたら防げていました。
山をなめていたとしか思えません・・・と言うよりは・・・子供の好奇心や冒険心を理解していなかったのかも。
我が家も毎年子供たちを連れて旅行していましたが、事前に口が酸っぱくなるほど注意を徹底し、なおかつ最後尾にはいつも私が目を光らせていました。
30年間一度も事故がなく、昨年から旅行を止めて・・・肩の荷が下せました。本当に神経がすり減って、旅行が終わると必ず胃に潰瘍ができるほどだったんですよ。
山をやらない方は判らなくて当然ですが、もし迷ったら沢沿いに下るのは一番危険です。必ず滝が出てきて・・・これを降りないと下れなくなるからです。
今回の子供の様に戻ればいいのですが、ここまで下ったのに・・・って思うと登り返せないで滝を下るでしょう。しかも疲れてヘトヘトの状態ですから、山の上に気持ちが向かないでしょう。
滝を下らない自信がありますか? 滝は水がはねますから・・・掴もうとする岩には苔が生えていてツルっツルっなんです。間違いなく転落して・・・岩に打ち付けられ・・・あるいは滝つぼに引き込まれて・・・アーメンです。
降りてきた道が判る状態だったら、出来るだけ戻りましょう。稜線に向かって登るのが正解です。稜線に出れば救助隊に発見されやすくもなりますし、大概の山の稜線には登山道が付いていますから。覚えておいてくださいね。
コメント