前夜、道の駅鹿追は花火大会で・・・頭の上で花火がドッカンドッカン上がってました。でもちょっと横になっている間に眠ってしまったようです。目が覚めたときには一杯だった車も居なくなっていて、静かな道の駅でした。
再び眠りに落ちて・・・目が覚めたのは2時半ごろ。このままトムラウシ登山口に向かうことにして準備し、3時頃には出発しました。
しかし登山口まで林道を延々と走りトムラウシ温泉に到着したのは4時半を過ぎていて、そこから更に車がすれ違えない林道を10キロほど。やっと登山口に到着したのは5時になっていました。
ほとんどの登山者が出発した後で、これは下山時に解ったことですが・・・私より後に登ったのは二人だけでした。私の前は団体が進んでいたようです。
ヒグマが怖くて怖くて・・・おっかなビックリ・・・キョロキョロしながら進んでいるもんだから、観なくても良いものを見つけてしまいました。
二十㍍程前を何かが横断しました。何か黒っぽかったような・・・まさかクマか。鹿であってほしいが・・・見えているお尻の大きさはまさにクマ。
一旦通りすぎて身体の半分はやぶの中に消えたのに、後ずさりして登山道に姿を現すと・・・ヒグマでした。鹿であってほしい願いはほんの数秒で霧散しました。
あれほど会いたくなかったヒグマと出会うとは、何とも運のない男です。通り過ぎる時に私が目に入ったのでしょう。登山道に2本足で立ち上がって私の方を見ています。その間は数秒でしょう。
後から思い起こすと・・・こっちに近づいてきたらパンでも投げようとザックに手をかけようとしたかもしれませんが・・・そんな暇も無いほどでヒグマは4本足に戻って藪に消えました。
お腹がいっぱいのクマで良かった・・・本当は運の良い男なのかも。鉄人に電話するとそんな武勇伝を経験したのは運がいいから・・・って言ってましたが、武勇伝でもなんでもありません。
ただ単にクマが捕食興味を示さなかっただけなのです。
それにしても現実になるなんて・・・前の団体さんの時にでも出てくれれば、中には美味しそうな人がいたかもしれないのに。
みんな・・・実はヒグマの近くに居るんでしょうね、北海道では。注意してないだけなんですよ、きっと。居ると思っていないから。
花の海・・・トムラウシの続報はまた後日。
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