ブログも含め、ごゆっくりお楽しみください。

山岳遭難

雑感

お盆休みを利用して山に入った人も多く、特に人気の北アルプスなどはすごい人出だったことと思います。

私も行きたかった・・・のですが、前線が停滞していて雨が続きそうで止めていました。

そしたら昨日あたりからの報道では、遭難者が続出しています。特に今回は雨で増水した川で流されたケースが多いようです。

不謹慎な言い方で申し訳ないのですが、『今回は遭難者が多いだろう』と内心思ってました。

ご家族にとっては心配でご心痛の事と思います。何とか無事で帰還されることを願っています。

飯豊(いいで・・・福島・新潟・山形にまたがる東北屈指の山域)の梶川尾根での事故は、一緒に歩いていた旦那さんが振り返ったら、後ろを歩いているはずの奥さんが居なくなっていた・・・。

滑落していた沢で発見されましたが、すでに死亡されていたとの事。ご冥福をお祈りします。

また新穂高から槍平への右俣では、下山中に沢を渡渉していての事故。旦那さんの目前で奥さんが流されたと報じられています。助かってくれればいいのですが、旦那さんの悔やみ悩む姿が思い浮かびます。

沢についてはいつも言いますが・・・沢の増水はあっという間に増えますが、逆にあっという間に水かさが引くことも多いのです。

直ぐにひかないとしても・・・引かない増水はありません。何時かは必ず引きますから・・・不確かな事に命を掛けてはダメです。

沢の石は思ったより滑りますし、川底が見えない状態では想像より足が深く入ってバランスを崩すこともあります。

バランスが崩れると・・・水の勢いでバランスを更に崩し、ザックを背負っていると体制を戻すのは難しく、そして足元の岩は滑って・・・転倒したらどんなに水泳が上手な人でも助かりません。

特に経験がない人は、どれだけの水勢ならバランスを保ち続ける事が出来るか判断できませんから・・・未経験者がいるパーティでは渡渉しようとしたのは明らかに失敗です。

頭で想像できるのはバランスを崩さない状態での渡渉で・・・無事に渡れそうな気がするものです。でもほんの少しバランスを崩すと、自分の力ではどうにもできない事を覚えていてください。

沢を経験すると判ってくること・・・その基本をいくつか覚えておいてください。

・絶対ひかない増水は無い。引くまで待つぞ・・・という強い意志。不安になればなるほど早く渡ってしまいたくなるが、ジッとがまん。

・万が一転倒するようなことがあって、少しでも体制に余裕があったら水深は深いですが大岩の陰が水勢が弱く流されることが少ない。または白い泡が巻いているところは水勢が弱いと知っていてください。

・水勢が弱いと判断して沢に入る場合、ザックの腰ベルトを外すこと。万が一転倒したらザックが浮力と水勢を受け止めてしまって、自分の力で立ち上がる事は不可能になります。ザックの浮力で川底に足を踏ん張る事もできません。肩ベルトを肩から外して、直ぐにザックを捨ててください。そのために腰ベルトは事前に外して置きます。身一つなら流されても助かる可能性もあります。

・ストックなどの支柱を使う場合は上流側に突く事。そして体重をかけて渡渉しますが、下流側に突くより強い支持力が得られます。人間の足だと2点の指示ですが、ストック利用で3点指示になりますから、体制は遥かに安定します。

・二人以上いたら上流に向かって縦に並んで渡渉します。先頭の人が水圧を受けますが、2番目3番目の人が支えます。ケースバイケースでスクラム渡渉と言う方法もありますが、こうした方法は沢で遊んでいる人たちのテクニックですから、理論的に判っても経験が無いと無理でしょう。基本的には渡らないことが一番です。

折角の休みですから・・・私も行った以上は悪天候でも登ってしまう事が多かった。でもね山は楽しみに行くもので、苦しんだり家族を心配させるためのものではありませんね。最近、遅ればせながらそれが良く解ってきました。

今までの乱暴な遊び方に・・・反省です。

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