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湯治でのストレス

玉川温泉

湯治と言うと・・・温泉に浸かって、美味しいものを食べてまったりと過ごす・・・というイメージですが。

玉川の場合は9割の方がそれが目的ではないのです。一部観光客は『うわさに聞く温泉を体験してみたい』という場合がありますが。

最近では韓国・中国からの観光客が大挙してやってきて、我が物顔で騒いで帰ります。上がり湯の使い方を知らなかったり・・・それはもう滅茶苦茶です。

そして日本人の観光客も・・・噂の温泉を体験するなら、少しは下調べをしてこいと言いたいように、岩盤浴をしている人に質問攻め。

最悪は・・・その人に向かって『どこが悪いんですか?』と聞くに至っては、腹が立ちます。がもう慣れました。

当然、体温を高めて新陳代謝を促進したり、免疫力の向上を期待したり・・・そのための湯治ですから、なるべく煩わしい事に巻き込まれないようにしています。

最初は知ったかぶりをして・・・質問に答えてあげてましたけど、経験を積むほど口は重くなります。

なぜって湯治には余命がかかっている人が多いからです。いい加減な知識のアドバイスは猛毒を飲ませるのと同じほど危険なのです。

源泉に1時間は浸かっていないと効果が無い・・・と聞いてきて、それを実践して倒れた人を何人も見ています。1時間浸かったら不老長寿の薬だったとしても、毒でしょう。

天然の美味しい水でも一気に10リットル飲んだとしたら、体調を壊します。何事も適度が大切だと気が付かない人が多いのです。

藁にもすがりたい人にいい加減なアドバイスをするのは・・・犯罪だと思うのです。

数年前のこと・・・余命数カ月と宣告された若い奥さんを、旦那さんと旦那さんのご両親とで玉川につれてきました。

車いすで岩盤にやって来るのですが、奥さんは自分では歩けないほど衰弱しているのに、家族総がかりで岩盤に運んで寝かせるのです。

奥さんは抗う事も出来ない程弱っているのに・・・がんが治ると信じている旦那さんは必至で奥さんをなだめて岩盤に寝かせるのでした。

奥さんはもう泣いているのです。治ってほしい・・・と言う家族の願いと、奥さんの意思とは乖離していて・・・見ていて悲しくなりました。

前にも言いましたが・・・ここは戦場ではありますけど、本人にその意志が無ければ【単に辛い苦行】でしかありません。

衰弱しきった病人に・・・奇跡的に効果があるとは思えないのですが、誰かの言葉を真に受けて奥さんの大切な人生の最後の時間を無意味に過ごしている気がします。

勿論、旦那さんは『やれることはやってあげた』という自己満足の気持ちは残るでしょうが。

湯治にはお風呂に何回入れば効果があるとか・・・岩盤は最低何回はやらないと・・・なんて【答え】は存在しないと思うのです。

自分の心が求めるままにお風呂に向かえばいいし、疲れたら昼から布団を敷いて寝ればいい。

きっちりスケジュールを決めて行動しようとすると・・・間に食事は作らなければならないし、洗濯もしなければならず・・・帰ってストレスが蓄積してしまいます。

湯治に・・・玉川に・・・何を求めるかは重要ですが、結局は『心の洗濯ができた』と思うことができたら、それが正解なんでしょうね。

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