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岩盤浴Ⅱ

玉川温泉

さて、昨日の岩盤浴の場所ですが、私達夫婦はそこでする事はありません。玉川に通って足かけ15年・・・通りすぎる時に写真を撮ったことはありますけど・・・。

呼吸器系を患った人があの場所で、ラドンを大量に含んだ水蒸気を吸い込むのです。がんに効くと思ってみんな頑張ってるんです。

さて二つ目の岩盤浴。一般的によく知られたテント内での岩盤浴です。地下にラジウムを埋蔵した場所で、なおかつ噴気孔などが近くにあって地面がものすごく温かい場所。

そこに20人ほどが横になれるテントが3張。場所は国立公園内ですから環境省が管理していますが、清掃など日々の管理を玉川温泉などで作る協議会に委託しています。

数年前の冬、テント脇の斜面に積もった雪が雪崩になり3人が亡くなりました。

後ろの斜面が雪崩を起こした斜面ですが、冬でなくても斜面からは大岩が今にも落ちそうな状態で貼りついてます。

私達はこのテントの中でもやりません。なぜならテントの中には硫化水素が充満していて、妻は呼吸ができないのでここを嫌います。

やはり・・・ここで心地よさに眠ってしまって、硫化水素で亡くなる方が出ています。

テントの周りに立ち上がる白い雲のようなものは、噴気孔から噴き出す高濃度の硫化水素を含んだ火山性ガスです。

熱もすごくて・・・噴気孔にニンニクを入れて蒸し、にんにく卵黄を作ります。また芋などを入れてお昼ご飯にしたり・・・大自然の恵みを無駄なく活用します。

自然と共生するのは、玉川湯治の醍醐味なのです。

私達はどこで岩盤浴?・・・ここです。

彼方此方に地面が熱くなっている場所があって、適度な暖かさの場所を見つけてはゴザを敷いて寝るのです。

周り中にガスは撒いてますが、風が拡散してくれるので、テントの内ほどの心配はいりません。

体温をあげる事は身体の芯から温めて・・・新陳代謝を高めるとともに、がん細胞は高温に活動が鈍る事が知られています。

一般に低体温(36℃以下)の人のがんは進行が早いと信じられていますから、身体の芯の熱は大切と私も思うのです。

そして三つ目の岩盤浴ですが・・・これが私たちにとっては最も大切と信じているのです。

玉川薬師神社の鳥居の前や、かつての噴火口跡で【すり鉢】と呼ばれる場所、そして北投石が埋まっているとして環境省か記念物に指定している場所。

これらの場所はいずれも地面の熱は無いのですが、多くの人が寝転んでます。勿論、私たちも。

これらが3.5μシーベルトを超えるラジウムの線量を検出する場所です。

玉川温泉の研究書物を見ると、最高15μシーベルトと書いてあるものもあります。しかし私たちが寝転ぶ場所は精々5μシーベルト程度と考えています。

サーベイメーターを持ち込んで調べた事があります。現在も文科省が貸し出しをしているので、玉川に持ち込んで調べる人が大勢います。

そんなことしなくても・・・多くの人が寝ている場所が良い場所に違いないので・・・イワシの頭のような話かそうでないか・・・決めるのは自分なんです。

しかし、微量な放射線量を浴びる事は白血球などにいい影響を与え、免疫力が高まる・・・と放射能研が認めていますので間違いないと思うのですが・・・。

地熱が無いので10月にもなると朝などは10℃を下回る気温の中で、冷たい地面に横たわって放射線を浴びるのは辛い。

先ほどの体温を上げる話とも矛盾しますが、ラジウムを浴びる事もまた大切と信じているからこそ辛い寒さにも耐えられるのです。

がんが嘘のように消えてしまう・・・なんてことはあり得ませんが、免疫力は間違いなく高まります。玉川湯治を開始してから妻が全く風邪を引かなくなりました。

1年の内、10カ月ぐらいは風邪ひきだった妻・・・がです。

一時、その辺で採った雑草を『がんが治った草』なんて、玉川で販売した人たちがいました。他人の不幸に付け込んで金を儲けるあさましさは・・・日本人も持っていると知りました。

溺れる者は藁をもつかむ・・・心理を利用するなんて、最近成り上がった何処かの大国だけではなく・・・身近にある話です。

今日も・・・病気が治ると信じて・・・多くの湯治客が岩盤浴に向かいます。
いつも思うのですが・・・玉川は温泉を楽しむ観光地ではなく、西洋医学に見放された人たちが、生を求めて戦う戦場なんだと。

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