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兄を思う

リタイヤ生活

昨日も云いましたが、今日は7年前に亡くなった兄の命日。

昨年本当は7回忌だったのですが、子供たちにも見放されて祭りもしてもらえません。

好きな事をして生きた兄でしたが、さすがに神様はみんなに平等に苦難を強いるようで・・・最後は可哀そうな人生でした。

一時、工業団地の建設などで土地が売れ、長者番付にも載るほどでした。

田舎の百姓は・・・持ちつけないモノを持ちすぎると失敗するという典型。

お金を使い果たし・・・父のお金も、母のお金も、もちろん私も泣き着かれて貸してあげました。

遊び仲間からも借りたようで、私の親友もかなり貸したままになっているようです。

親友に「私が返済するから」と言ったのですが、「お前に返済してもらうと、益々惨めにすることになるから受け取らない」と。

私の兄の寂しい最後を、そばで観ていてくれましたから・・・。

これ以上、私の兄を惨めにしたくないと言ってくれたのでした。

兄を嫌いな私が返済したら、私の兄がもっと惨めな立場になる・・・と言うのです。

最期はみんなから見放された寂しい人生でしたが、死んでからまで兄を思ってくれる人がいる事に感謝です。

そんな人間が一人いてくれたことで、兄は寂しい中にも一条の光を見ていたのかもしれません。

生前、何かと言うとお金の無心ばかりだった兄が、本当に嫌いでした。

が、いざ死んでみて・・・最後は寂しい人生だったと思うと・・・哀れでとても恨んだりできませんでした。

もう生前受けた迷惑や心無い言動も、全て水に流した私でした。

やっぱり兄弟・・・血のつながりは大切な絆です。

兄の子供たちにも・・・もう兄を・・・貴方たちのお父さんを許してやってくれ・・・と心の中でいつも話しかけているのです。

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