ブログも含め、ごゆっくりお楽しみください。

久しぶりの山釣り

源流釣り

夕べ23時頃素人氏に我が家まで迎えに来てもらい、二人で釣りに行ってきました。年中行事ですから釣れても釣れなくても、出かけることができない年は・・・寂しい。
釣果には期待を持たないようにしていますが、それでも1年に一度か二度の事ですから山の精の顔を見たいのが正直な気持ちです。

途中大町市にあるコンビニで朝食と昼食を買って、そのままそこをお借りして車の中で眠りましたが、興奮を抑えきれないのか中々寝付かれませんでした。
5時に目覚ましをかけていたのですが、二人とも目が覚めた4時に鹿島川に移動しました。

鹿島槍ヶ岳の登山口である大谷原の駐車場には、車が一台しかありませんでした。鮎も解禁になり渓流釣りもこの時期は一段落しますが、今年は放射能の影響があるかもしれません。
そのせいだとしたら嫌われモノに、ゆっくりと谷歩きが楽しめる恩恵を与えられたことになります。

想像通り静かな谷は水量・気温・新緑・・・全てがベストタイミングで、当然釣果も満足の行くものでした。大型の岩魚は元気にえさを咥え込み、手に伝わる魚信の心地よさ。
ゴンゴンゴン・・・一呼吸おいてから素早く・・・魚が走るのと反対方向に竿を引くと・・・竿は力強く絞り込まれます。そして魚の勢いを消すように抜きあげるのです。

どのタイミングであわせるのかは一人一人の釣り師によって違いますから、昔から【あわせ】はその人のもの・・・と言われてきました。正解は無く・・・釣れたことが正解なのです。

取り込み方も様々でテンションをかけながら魚を泳がせて、体力を消耗させてから取り込む人、私のように一気に勝負に出る人・・・これも釣れた方が正解なのです。

私の仕掛けは1号が基本で、かなりの大型魚にも耐えられる強度があります。太い糸ですから水中で仕掛けが岩魚に見えて警戒されてもかまわない・・・そのかわりかかった岩魚は必ず取り込む・・・と言うような意志を持った仕掛けです。

釣れる魚を釣って喜んでいるいる釣り人も、場数を踏むと魚との勝負に勝利して釣り上げた釣り人に変貌します。谷では魚との対決が腕を磨いてくれる・・・みんな魚に釣りを教わっているんです。

三十年も谷を歩きましたが未だに歩いていると言うことは、渓谷が好きなのはむろんですが何より価値観を共有して付き合ってくれる友が居たからでしょう。そうでなかったらとうの昔に止めていたと思います。

良き友と一緒に渓谷を歩ける幸せをたっぷり感じて帰ってきました。
ちなみに5時半頃に竿を出し始め、10時前には葛温泉高瀬館の露天風呂に浸かっていました。家に着いたのは午後3時です。
友が『こんなゆったりしたの・・・良いですね』

写真は『岩魚とおじさん』です。

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