私ほどの年齢になると2週間も山から遠ざかると、脚力はほぼ一から鍛えなおさなければなりません。それにしてはちょっとハード過ぎた山行になりました。
猿倉~大雪渓~白馬岳~杓子岳~白馬鑓ガ岳~白馬鑓温泉~猿倉と日帰りで回ってきました。しかも確り温泉にも浸かりました。
厳しさのあまり猿倉に着いて・・・膝がガクガク、足は自分のものではないようでした。
白馬から杓子へのコースタイムと杓子から白馬鑓へのコースタイムは厳しくて、今シーズン絶好調の私が顎を出す登り・・・あのタイムでは無理でした。
しかし何とか3時前には白馬鑓温泉について、温泉に浸かりたい・・・その思いで白馬鑓から温泉までは超のつくスピードで下り、1時間半要して2時20分に到着。
見事に温泉に浸かる時間を捻出しました。
温泉から猿倉までほぼ4時間を要すると書いてありますが、実際は3時間ほどだろうと踏んだのが正解で、2時間40分で下山。
この3時間は非常に重要なのです。3時に出発して明るいうちに下山できるぎりぎりの時間です。今の時期6時を回ると天候によっては真っ暗ですから・・・今日も雷が鳴るそんな日でした。
しかし時間だけをあまり意識しすぎると、慌てる原因にもなります。当然事故に繋がりますから実際には自分のペースをしっかり守ることを念頭に置いて・・・【無理】をしています。自分の脚力を信頼できない場合は、やってはいけない冒険です。
途中で足を痛めてゆっくりしか歩けない、男女の二人連れを追い越しました。一緒に下ろうとしたのですが、先に行ってくれと言うので【心を遺して】先に進みましたが、猿倉で一人の男性が『こんな男女を見ませんでしたか?』と聞いてきました。
多分私より1時間は遅れていると話しました。さっき言ったように私より1時間遅ければ当然【暗い登山道】を下ることでしょう。足が痛いのに、足場の悪い道を・・・。
とてもではありませんが『這ってでも帰れるような場所』とは違います。
オジサンに『どうして一人で先行して下山したの』と聞くと、『だから一人残して同行させた』と言う。仲間同士の(あるいは家族内の)問題で、私が言うのは筋違いですがガマンできずに『救助でも要請するなら先に下山も納得できるが・・・先に降りてあなたここで何をしていたの?』『・・・・・』だんまり。
迎えに行って来よう・・・と言って暗い鑓温泉への道に登って行きました。
なんか・・・訳が解らない人が、沢山山に入るようになって・・・。
山行記は明日です。写真は白馬鑓温泉です。男湯なのに女性が入っていて、全面を写すことができません。岩の間から湧き出る、秘湯中の【秘湯】です。この湯に浸かるために登山する人も沢山います。
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