我が家が玉川温泉で湯治をする必然性の一つに、ニンニク卵黄作りがあります。
我が家の【秘薬】ともいうべき効能で、十数年にわたって家族の健康維持に努めてくれました。
特に手作りですから、効果はなおさら高く感じます。
湯治に入るとまず一番の仕事がこれ。なぜなら湯治の終わりごろにやろうとしたこともあったのですが、客が多くて台所が使えなかったり、雨ばかり続いて噴気孔でニンニクを蒸すことができなかったり・・・。
だから・・・まずこれを終えて・・・あとは湯治に専念するわけです。
ニンニクは青森県田子町産の【ホワイト6ぺん】。旬のものだと1個が400円から500ほどします。1㌔で14・5個を使いますから、我が家の使う2㌔では30個弱。
これをミカンが入っているようなネットに紐をつけて、硫化水素の吹き出す噴気孔に入れて蒸します。
時間は30分程・・・長く蒸し過ぎるとエキスが流れ出て勿体なく、蒸しが足りないと炒るのが難しくなって・・・この蒸し作業が生命線です。
ニンニク自体も管理の悪いものだと秋には芽が出始めたモノもあり、ニンニク卵黄の出来上がり品質が落ちてしまいます。
蒸したニンニクをフライパンの上に殻から出して、そこに玉子の黄身だけを入れます。1㌔当たり卵10個使用します。ですから我が家は20個。
まず・・・綺麗な手でニンニクと卵黄をしっかりこねますが、先ほどの蒸し加減がここに影響します。また芽があるニンニクを使うと、上手くこねられないばかりか芽が残る事になります。
こね終わったら・・・あとは時間との勝負で、焦さないように弱火でこねながら水分を飛ばしていきます。
後で指で丸剤に成形しますから、その時に指にくっ付かない硬さになるまで弱火でこね続け・・・熟練した我妻の技量で4~5時間炒り続ける事になります。
皆さんには気が遠くなるほどの時間です。短時間で勝負を焦ると、こげて効果の薄れたニンニク卵黄の出来上がりになります。
それほどの時間をかけますから・・・効果は間違いなく絶大。
適度な硬さにしてラップで密封。5日間ほど冷蔵庫のない玉川に保管しますので、悪くならないか心配しながら家に持って帰ります。そして成形作業・・・の後に乾燥させます。
写真は成形したニンニク卵黄です。
何個あるのか・・・数えてみました。横がおおむね50個。掛ける事の縦の列が30ですから、このお盆で1.500個ぐらいでしょう。
お盆3枚ですから少なく見て概ね4.000個が、今年も出来上がりました。
これを日々2粒ぐらいずつ服用するのです。
今年は面倒なので一粒が大きくなり、4.000個程度ですから成形に妻と二人で5~6時間でした。
例年は米粒ほどに成形するので、20.000個ほどで三日ほどかかりました。小豆大にした今年は時間短縮の効果が大で、5時間ほどで終了・・・歳を取ると根気が薄れましたし、ニンニク卵黄作りも3年ぶりですから・・・ちょっと手抜きでした。
確り乾燥させたら・・・コーヒー豆用の瓶に入れて、冷蔵庫で密封保存。2年は服用できる在庫ができました。
昼寝していたら息子に追い出されました。我が家では一番くらいが上です。
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