2年ぶりの平標へやっと行けました。
2019年の11月に・・・あの丹沢でケガをした年の11月ですが・・・このままだとトラウマになって山に行けなくなるかもと・・・踏ん張って平標に行ったのでしたが。
途中の松手山付近にシンボルともいえる巨大鉄塔があるのですが、そこから上部は霜で真っ白な状態で、冬装備の用意がなくてやめたのでした。
結局、2018年の春に行ったきりですから、2年以上経過しました。
今回は元橋の駐車場から林道を1時間ほど歩く【平元新道】で。
途中キノコの状況を横目で確認しながら、心臓がバクバクしないスピードでゆっくりと登ります。
このコースは2006年に山友のホロホロと、初めて行動したコースでもあります。
下山時にはよく利用しますが、上りの利用は15年ぶり。
頂上では少しガスで遮られる眺望。
しかし紅葉は随所に見どころがありました。
そんないい気分で下山していた松手山付近で、急に雨が落ちてきました。
松手山山頂でザックを下ろして雨具を取り出し、着ようとしていた時です。
視野の片隅で何か黒いものが動いた気がしました。
振り返ると2頭の子熊を連れたお母さん熊。
距離とすれば5メートルです。
気が付かずにやってきたようです。
ここは休憩に利用される場所ですから、過去にここで登山者が放置した食べ物にありついのかもしれません。
すでにお母さん熊は気が付いたようで、踵を返していてお尻がこっちを向いている状態。
一方子供たちは何が起こったかも把握できず、あわててお母さんの後を追う感じでした。
お母さんは体長1メートルないかも・・・そして子供たちは50センチぐらい。
子連れの熊は怖いと言いますが、私はこれまでに数十回熊と遭遇していて、その中でも2回子連れの熊と5メートルほどの至近距離で遭遇しています。
幸い危害を加えられたことはありません。
何としても写真を撮りたくて追いかけましたが、登山道を10メートルほど走った後、笹やぶの中に消えていきました。
咄嗟のこと、中々写真を撮るまでに至りません。
熊の事故・・・雨具に気を取られ気が付かずに襲われていたら、間違いなくけがをしていましたから・・・襲われなかったのはただラッキーだったのでしょう。
怖くないと言ったらウソ・・・なんでしょうけど、1メートルぐらいの熊だと恐怖心は少し薄れます。
ましてや子熊のかわいい事と言ったら、我が家の息子を黒く塗ったようでしたから。
実はこの日、熊に対する意識が異常に喚起されていて、平標ではありえないヘルメットを装着していました。
転倒時の頭の保護も当然ですが、それよりも熊の爪から頭を守れたらと思ったのです。
こんな山でのヘルメットおじさんは、みんなの目に奇異に映ったことでしょうね。
でも山での私の直感は、理屈や確率では言えない・・・動物的な感覚なのです。
北海道でのヒグマの時もそうでしたね。
写真は松手山山頂。ここに熊が来たんです。
2年も間が空いたら、山頂まで各合目の表示がされていて便利になってました。
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