みちのく秋旅情・紅葉狩りも玉川温泉
2007 晩秋
既に雪が積もっていても不思議ではない時期に玉川温泉に来たのは2度目です。前回は夜通し降り積もった雪と凍ってしまった軽油で玉川温泉に閉じ込められてしまいました。あの恐怖が頭をよぎります。今回も9月の大雨で新鳩の湯と新玉川の間で山抜けがあり、17時以降は通行止めになっています。本当に厳しい自然条件の中にここはあります。ある程度の覚悟がないと来てはいけない場所のようです。
玉川ダム付近はまだまだ紅葉狩りを楽しめるほど梢に葉が残っていました。十分です。これだけの彩り・・・十分です。
玉川温泉から岩盤までの通路脇は土石流でもあったのでしょうか、斜面は軒並み削り取られていました。土嚢を積んで応急処置がなされています。夏に来た方の話では私たちがいつも岩盤浴をやっている場所は、水が溜まってしまいまるで湖のようだったそうです。10年近く通っているとどんどん環境が変化していると感じることができます。アルカリの露天風呂は湧出がなくなったのか、浴槽からはお湯が抜かれていました。
2日ほど雨に祟られて予定はかなり狂ってしまいました。それでも前半は三春のやわらぎの湯で岩盤浴をこなして来ましたので、納得はできませんが諦めどころ・・・と思います。いつも通り薬師神社鳥居前でラジウム浴を中心に進めました。ゴザの上に寝転びながら見上げると季節の移ろいを感じることができます。これは屋内で岩盤浴をする三春では味わうことのできない、玉川ならでの楽しみです。
私たち夫婦はこれが好きなのです。ですからテントの中で岩盤浴をすることはありません。
あっという間の湯治でした。それというのも【ノロウィルス】とやらのまん延で営業を停止した影響をまともに受けてしまったのです。何で私たち夫婦の予約期間にこんなことが起きてしまうのでしょう。
本当に運が悪い・・・では済まない状態で湯治に取り組んでいる方も大勢いる事実をどう考えているのでしょうか。ここ数年で幾度こんな問題を起こしているのでしょう。湯治者とはかなりの温度差があるようです。
帰る日もあまり天候には恵まれず、木々の彩りはくっきりと映える事はありませんでした。それでも十分でしょう、これだけのロケーションなら・・・。湯治は不満足でしたが、この大自然の中で数日間を過ごせたことは満足です。
抱返り渓谷は今がピークと報じていましたが、帰路に要する時間を考えると無理があります。今回は諦めました。次回の楽しみに残しておこう・・・と考えていたら、妻は『もうこの時期に玉川は止める』と言っています。確かに朝晩の寒さでは岩盤浴がきついものがあります。
茶立ての清水直売所で大量の野菜を買い込み、そして【はちみつや】でアイスを食べて・・・一路自宅を目指します。レオ君が首を長くして待っているに違いありません。