ブログも含め、ごゆっくりお楽しみください。

時間と費用をわざわざかけて温泉に出かけようと言う人の為に

時間と費用をわざわざかけて温泉に出かけようと言う人の為に

湯治

 本来病気の治癒を目的としてお湯に入りに何日か宿泊して過ごすものですが、健康な我々が行ってもいいのでしょうか。
 ご安心下さいの私たちは全員病気です。(言わずと知れたアウトドア症候群)十分その資格があります。但しこの病気は草津の湯でも治りません。実は私は病気の予防の為毎年秋田の玉川温泉に湯治に出かけています。

 湯治を初めてから寝込むような病気に成る事が全く無くなりました。一週間ものんびり温泉に入れていいなとよく言われます。ところが湯治とは以外に忙しいのです。
 或る湯治の一日の行動を説明します。このような規則正しき生活を約1週間続けます。釣りに出かける時はもっとハードなスケジュールになります。一応ノルマとして岩盤浴は1日に2~3回,源泉入浴1日に4回以上、飲泉3回以上、洗眼2回以上としているので釣り行った日は夜中まで風呂に入っててます。

 尚注意しなければならないのは、ここ玉川温泉のお湯は全身のあらゆるつぼを強酸性の湯で刺激し、基礎代謝を凄い勢いで活発化しますのでエネルギーの補給をしなければなりません。普段でしたら2500Kcal/日のところ5500Kcal/日は必要かと思われます。従って食事は高蛋白のもを中心にがっちりたべなくてはなりません。所謂山歩きで言う所のシャリバテになってしまうのです。私も始めての湯治の時カロリー不足の栄養失調になり1日寝込んだことが、ありました。よく湯治場などの良質な温泉に注意書が書かれていますが、あれは長年の経験で培った貴重なノウハウが書かれているのでよく守って入浴することをお奨めします。

 湯治とは規則正しい生活、マイナスイオンを多量に含んだ綺麗な空気、天然のミネラルをふんだんに含む水、物理的化学的泉質の効果、精神的リラックス等の相乗効果により人間本来の免疫力の向上作用で健康または治癒の恵みをもたらすものだと、私は考えています。温泉と触れ合うのならぜひ一度湯治をしてみて下さい。

或る湯治の一日
5:00 起床
5:30 岩盤浴
6:15 洗面及び朝食準備
7:00 源泉入浴(30分)
7:45 朝食
8:15 かたずけ、トイレ
9:00 散歩(裏山登山)又は読書又は仕掛作り
10:30 岩盤浴
11:30 昼食準備
12:00 源泉入浴(30分)
12:30 休憩
13:00 昼食
13:30 後かたずけ
14:00 昼寝
15:30 夕食準備
16:30 岩盤浴
17:00 休憩
18:00 源泉入浴(30分)
18:30 夕食
19:30 後かたずけ
20:00 休憩
21:00 源泉入浴(30分)
22:00 就寝

立ち寄り

 殆どの場合このパターンが普通です。それではどのような所に行けば失敗しないのでしょうか。これが難しい。最初に書いたように人其々目的が違うのです。例えば師匠は兎に角眺めの良い所で泉質にはそれ程拘らない。そしてまだ行った事か無い寂れた湯がいい。私は温泉鉱泉にかかわらず泉質の濃いできれば酸性でイオウを含むものがいい。これを釣りの帰り道で寄って行くとなると、至難の技です。こんな温泉はほとんど車の入れない山の中に有るのです。それでは、少しでも希望に添うものは、と考えてみると、先ずは有名な温泉地でも町営や村営の共同浴場が有る所で比較的古くからの温泉地。古くからの温泉地の共同浴場は比較的源泉湧出場所の直ぐ近くに有る事が多いからです。そして100%源泉で掛け流しの可能性が高い。出来れば水道が引かれていない場所(そして置いてある風呂桶はケロリンにかぎる)。私がよく立ち寄るのは草津温泉の白旗の湯(しらはたのゆ)です。草津へ泊まりがけで行くときも旅館の湯には一切入りません。日に6,7回共同浴場の白旗の湯へ入りにいきます。勿論入浴料は無料です。他にも蔵王温泉の町営露天風呂、伊香保温泉町営露天風呂、野沢温泉の大湯、山田温泉大湯、渋温泉大湯、那須湯元温泉鹿の湯、槍見温泉の町営露天風呂、白馬八方温泉小日向の湯等数多くります。共同浴場以外では世間で秘湯と呼ばれている一軒宿の温泉です。やはり有名所には良質の温泉が多いのは否定できません。人気があって混んでいるのは嫌だと言人は、ちょっと足の便が悪い所がお奨めです。私が行くのは万座温泉の日進館の苦湯(にがゆ)です。(万座温泉ホテルは日進館の経営眺めの良い露天風呂有り)他には姥湯温泉(うばゆおんせん)、燕温泉露天、小谷温泉山口館、不動湯温泉、葛温泉高瀬館、高湯温泉藤屋、島根の池田ラジウム鉱泉放泉閣等など多数有り。尚東北地方には無数に良質の温泉有り。取分け青森の酸ヶ湯、須川温泉、後所掛温泉、乳頭温泉郷の黒湯、鉛温泉藤三旅館他マイナー系が沢山有ります。北海道は10湯ぐらいしか入っていないので、知識としてしか知りません。十勝温泉のモール泉が枯渇の噂を聞いているので、オショロコマを釣りがてら早々に行かなければと考がえています。

山の出湯

 本来の意味である露天風呂を満喫できるのは何と言っても山の中の温泉です。普段我々が露天風呂と言っているものは、単に屋外にある風呂の場合が大半です。矢張り自然のロケーションがないのでは露天とは言いがたい気がします。折角山々があっても、味気ない目隠し塀で仕切られてある所も有ります。他人から見られるのがいやなら露天風呂は諦めるべきです。そのような事を超越しているのが矢張り山の湯です。そして混浴の場合が多いようです。去年白馬岳登山口に有る蓮華温泉の露天呂黄金の湯に入っていると(露天風呂といっても山の斜面に5,6人入れば一杯に成るくらいの湯船があるだけのもの)そこに若い女性の登山者が2人来て「はいるわよ」と言ってさっさと入って来ました。やはり山女達はたくましいものです。本来露天風呂とはこういった物だとつくづく思いまた。廻りの自然の風景が恥ずかしさなど吹き飛ばしてくれます。しかしその日は一日得したような気分でにこにこでした。今年も又行こう!!(あれ!言っている事と、考えている事が違うかな)何時間も歩いて行く山の湯。其処から見る風景はかくべつに、違い有りません。以前は山の中の温泉には恐らく行く事はないだろうなと思っていました。テクテク歩いて行った事の有る温泉は数件でした。それも2時間ぐらいの所でした。土湯の不動湯温泉や奥鬼怒の日光沢温泉、苗場の赤湯温泉山口館、稲子湯等です。所が最近は山歩きのパートナーも出来て又これが温泉好なので、今年から一寸足をのばして山小屋の温泉に行こうかと考えています。白馬岳の白馬鑓温泉、黒部源流の高天原温泉、剣岳の仙人温泉、硫黄岳の本沢温泉、安達太良山のくろがね温泉、那須岳の三斗小屋温泉、高瀬渓谷の湯俣温泉、黒部の阿曽原温泉等楽しみがふえました。

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