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21. 安達太良山

元祖、安直登山は・・・安達太良山

メ モ
登頂日 00/05/28(日)
天 候 曇り
百名山登頂順 10番目
標 高 1,700㍍
登山口 岳温泉
同行者 単独
温 泉 岳温泉 ホテル扇屋 炭酸水素塩泉

タイム
場所・地点 往路 (着) 往路 (発) 復路 (着) 復路 (発)
所要時間
2時間弱
歩行時間 登り 下り

平田影郎

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郡山に住む娘、おそらく今年限りで転居することになる。周辺の観光地もずいぶん歩き回った。

行き残した場所は中々チャンスがなくなるだろうと思って、今回も三春のデコ屋敷や岳温泉がターゲットだ。

結構全国レベルの温泉地「岳」も駄目な宿はやっぱりあった。扇屋は部屋に入るなりカビ臭が鼻をつき、とても長く居られず家族で温泉街の散策に出かけた。当然部屋を変えてくれと交渉したが、空き部屋はなく我慢させられてしまった。普段から換気ぐらいきちんとやれよ。

客に不快な思いをさせるなんて旅館業失格である。

一応車には山の道具が入っていたので、翌朝妻に話を切り出すと『娘とゴンドラ駅で待っているから行っていいよ』と言う。それではとゴンドラに飛び乗った。

ゴンドラを降りると猛ダッシュ。この後いくつかの山で走ることになるが、元祖ダッシュ登山は安達太良である。

山肌の赤土が露出した登山道はところどころでぬかるみ、また崩れていてあまりいい状態ではない。

どんどん荒廃しそうであった。が・・・ロケーションはコブシなどが花をつけて、まあまあである。

前方に雪が残る斜面が現れ、その上方に乳首のような突起が確認できた頃から、急にガスが湧き出してきた。

ガレた斜面を登る頃からは方向すら判らない状態になったが、なるべくハッキリしたトレースに従って上を目指した。

ほとんど登っている人はおらず、少し心配しながら登っていくとぼんやりと柱が見えた。運良く山頂の標柱に出くわしたという感じ。

山頂標の下には安達太良登山数十回という地元のベテラン女性が二人居られて、シャッターを押してもらうことができた。鉄山を廻って帰るという。埼玉から来たと知ると案内してあげると誘われたが、下で家族が待っているのですぐ下山すると丁重にお断りした。

ピークハンターの馬脚を現してしまった。

結局乳首の先端には登らなかった。

ゴンドラを降りてレストハウスに行くと、二人はたのんだばかりのコーヒーを飲んでいた。私を認めると『もう行ってきたの!!』と驚いていた。

ロープウェイ
鉄山が右手に
乳頭のような山頂
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