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20. 吾妻山

既に真冬の・・・吾妻山(西吾妻山)

メ モ
登頂日 04/10/23(土)
天 候 曇り
百名山登頂順 41番目
標 高 2,035㍍
登山口 天元台
同行者 先生
温 泉 新高湯温泉 吾妻屋旅館 含石膏硫化水素泉 500円

タイム
場所・地点 往路 (着) 往路 (発) 復路 (着) 復路 (発)
リフト駅 9:40
山頂 11:30 11:40
神社 10:50 10:50
リフト駅 13:15
下山 14:00
所要時間
5:00(リフト時間含む)
歩行時間 登り
1:50
下り
1:10
 

平田影郎

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自宅を4時に出発し福島飯坂インターチェンジには7時に着いた。先生は何処を走っているのか電話を入れてみると、既に米沢に入っていた。

米沢の街で待ち合わせ白布天元台に着いたのは8時半を廻っていた。が、ほぼ予定通りである。

予定と違ったのは・・・今日は晴れるはずだった。

駐車場係りのお兄さんが言うことには“山頂の気温は0℃、しかも雪なので寒さ対策を万全に”だ。

しかしあいにくの夏用パンツ、とてもリフトに乗っている30分が我慢できそうにない。雨具を着こんで9時発のゴンドラに乗り込んだ。

3基のリフトを乗り継ぐ間にもうギブアップ、冷たい風が頬を切っていく。

雨具をつけていなかった先生は、濡れていたリフトのシートに座りお尻がびしょ濡れになってしまった。

さに耐え切れなくなった頃やっとリフトが終わり、歩く事が出来た。

10分程歩くと戻ってくる人に会った。木道が凍っていて危なくて歩けないらしい。なるほど行ってみると薄く張り付いた雪が凍っている。しかも傾いた状態のものや斜面に設置されたところは歩けたものではない。

申し訳ないが危ないところは木道以外の所を歩かせていただいた。

環境破壊について、えらそーなことは言えない。

 木々には氷の花が咲き、そして池塘の枯れ草に張り付いた氷はあたかも花のように目を楽しませる。

池とうは雨氷
アップは花のよう
みちのくは既に真冬

登りとしては全く辛いものではなく、ただ滑る木道だけが恐怖であった。登り返す前の大凹の水場は水量が多くいかにも美味しそうであったが、この寒さではいつものように腹いっぱいに・・・と言う気にはなれない。

水場を過ぎて少し登ると凡天岩だが霧で展望がないうえの強風が吹きすさび、足早に通り過ぎた。

広いゴーロ帯から少し下りダラダラ登ると道標のような山頂標が立つ。

2・3坪の広さ、周りは凍りついた樹林帯、山頂と言う表現とはかけ離れた山頂である。神社まで戻り風を避けて昼食とした。

この天候では神様も社の奥に引篭もってコタツにでも入っていたかもしれない。

折角先生が「食事前にお参りしよう」と言ってくれたのに御利益の程はわからない。

展望の無い山頂
寒くて神様も不在
凍っていた木道も溶け始めていた

帰路はガスも大分薄らぎ冬景色の眺望を胆嚢しながらの下り。既に木道の凍りもすっかり溶けていた。

花の季節、暑い暑い盛夏、草紅葉・・・いずれも堪えられないはずだが、あまり期待していなかったこの寒空の山行が一番・・・みちのく吾妻らしいのかもしれない。

 更に感動したのは樹氷と紅葉が共存しているロケーション。見事としか言いようがない。この時季にここに来なければ見る事は出来ない。

展望台からの滝
紅葉と雨氷のコラボ
吾妻屋露天からの紅葉

温泉は念願が叶っての新高湯温泉の吾妻屋旅館。立ち寄り湯は露天だけしか入ることが出来ないが、谷筋の紅葉を見下ろしながらの入浴に時間を忘れてしまった。

 翌日の磐梯山登山口“八方台”に移動して夕食を作っていると・・・あの忌まわしき中越地震の襲来。

会津は中越からそれ程離れておらず、その揺れたるや想像を絶するものであった。

被災された皆さんの境遇は察して余りあります。どうか負けずに再起していただきたいものです。

微力ながらお役に立てることがあるはず、私なりに精一杯支援させていただきたいと思います。

子供の救出のため二次災害を顧みず命をかけるレスキュー隊、泥に埋まった牛を助けようとたった一人スコップで泥を取り除く牧場主、涙が流れてとめようがない。

どうして自然はここまで過酷なのか・・・どうか中越の人々に安らぎが訪れますように・・・と願わずにはいられない。

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