梢のイルミネーション・・・大菩薩嶺
平田影郎
5時に本庄を出て7時前には雁坂峠をこえた。料金所にはまだ係員がいないことを期待して行ったが、残念なことにしっかり居た。
そして720円也を徴収されてしまった。文句を言うと「残念でしたね。ここは24時間居るんですよ」だって・・・腹立たしい言い方。
7時30分に登山口に着いた。車1台は丸川峠分岐(下山口)において1台に乗って標高1.600㍍のロッジ長兵衛まで一気に高度を稼いだ。頂上まで残りの高度はわずかに450㍍である。
福ちゃん荘でうどんを食べた。というより先生に無理矢理つきあわされた。支払いは個人個人でだけど・・・。
合戦小屋で味をしめた先生も柳の下にドジョウは一匹しかいなかった。ツユがぬるい、量が少ない、味がよくないの3拍子そろったもの。
大菩薩峠からの眺望もきかず、楽しみにしていた富士・南アルプスはモヤの中。雷岩付近では米栂にびっしりとエビのシッポのような雪が貼り付き、おまけに小雪が舞うような状態であった。木陰での昼食も全員がブルブル震え通し。本当に寒い日であった。
嶺からは丸川峠を目指す。山梨の森100に選ばれている米栂美林の登山道は、フカフカのクッションの上を歩くような心地よさ。
おまけに人気薄なのか登山者もほとんどおらず貸し切り状態であった。
丸川荘で大休憩を入れそれぞれ暖かい飲み物をとった。ここの親父は変わり者のようだ。といっても変質者には見えない。私は親父の手になる仏像をいたく気に入ってしまった。
あまり高いと買えないし、さりとて値段聞いてからでは断りにくいので聞くのを止めた。きっと3万から5万ぐらいのことは言われたな。
そこからの下りは最初に書いたように1時間半下りっぱなしで、丸川分岐に着いたのは薄暗くなり始めた4時過ぎであった。
風呂をどこにするかは・・やはり先生が選んだ裂石温泉・雲峰荘。日帰り入浴の時間を過ぎていたが意気込んで押し掛けたせいかOKをもらうことができた。
ここは前にも少しふれた秘湯を守る会の湯。先生に「バスターズなら入っておかないと・・」と言われ入ったが・・。
源泉100%は岩風呂だが30℃もないぬるいお湯。寒い日には勘弁だ。割っているかもしれないが沸かし湯の方に浸かった。
裂石温泉の食堂で夕飯を食べることになり、私はわざわざまずそうなタンメンをたのんだが本当にまずく、一方、ほうとう鍋を
たのんだ先生は喉をならして食べていた。この日はうまいモノに縁がなかったなー。