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26-2. 燧ケ岳

尾瀬を歩いて・・・燧ケ岳(柴安嵓)

メ モ
登頂日 2017/07/28(金)
天 候 曇りのち小雨
百名山登頂順 再登頂
標 高 2,356㍍
登山口 見晴(燧小屋泊)
同行者 単独
温 泉 尾瀬温泉 ぷらり館 ア単

タイム
場所・地点 往路 (着) 往路 (発) 復路 (着) 復路 (発)
見晴
(燧小屋)
: 5:15 10:00 :
山頂
(柴安嵓)
8:00 : : 8:20
所要時間
4:45
歩行時間 登り
2:45
下り
1:40

平田影郎

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15年ほど昔、まだ百名山に挑み始めたばかりのころ、御池から燧ケ岳に登頂したことがある。

その時は田代で小熊を連れたクマに遭遇したことで、記憶も鮮明な山行だ。

登山中に2度クマに遭遇しているが、そのうちの1度がこの燧ケ岳だ。

どうしてももう一度この山の山頂に立ちたかった理由は、前回俎嵓にしか登頂していない。

だから今回は柴安嵓の山頂を踏むための山行だった。

当初は燧ケ岳に登頂して下山後に見晴に宿泊し、翌日は至仏山に登って・・・2日で2座の計画であった。

ただよくよくコースタイム等を検討すると、早朝に燧ケ岳に登頂すれば、その日のうちに至仏山にも立てそうだ。

計画を変更して2日がかりではあるものの、1日目はゆっくり見晴を目指す事にした。

そして勝負は翌日に・・・と。

尾瀬戸倉の駐車場に10時ごろに到着。直ぐにバスがあって鳩待峠は11時到着。

とりあえずいつもの靴擦れ対策とご飯をお腹に入れる。そんな事をしていると隣にバスで一緒だったおじいさん。

やはり握り飯を頬張っている。話をしているうちに『燧小屋は空いていて、個室で泊まらせてくれる』と分かり、電話番号まで教えてくれた。

予約をすると・・・本日は空いている・・・と分かり、個室であることを期待して見晴に向かった。

途中の経過は尾瀬の山行記を参照してもらいたい。登山のコンテンツの花の百名山尾瀬を閲覧できる。

山地図の尾瀬のコースタイムはかなり甘い。写真を写しながらでも鳩待から見晴まで2時間半。

平たん路だから縮めようもないと思うのだが、かなり短縮していた。まあ平日で空いている事もあったと思う。

混んでいれば追い越しもままならないだろうから、その辺が織り込まれたタイムなのだろう。

とりあえずチェック・インすると、期待通りの個室対応。『このあと相部屋になりませんよね?』と確認すると、『今日は予約も少ないし、部屋は沢山あるので・・・』と確約してもらえた。

食事の時に客を数えると9人。

これでゆっくり眠れるはず・・・だったが、やはり今回も日付が変わっても眠れず、

眠れたのはおそらく3時ごろ。

4時に起きるつもりが、目が覚めたら4時45分になっていた。アラームを4時にセットしたのに『確定』を押し忘れたようだ。
 

見晴に到着
お世話になった燧小屋

翌日は暗いうちに出発のつもりだったので、登山口を確認したり他の小屋を見学したり、見晴地区を散歩する。こじゃれた小屋もあって・・・見晴は尾瀬の銀座ともいえる。

小屋に戻ると4時半ごろからお風呂に入れると館内放送があって、私は一番風呂で汗を流した。

当然石鹸やシャンプーは禁止だが、汗臭い体で寝なくてもいいのが嬉しい。

写真の通りに布団は6組あって、この部屋はマックス6人が入るようだ。がっ今日は私一人で自由に。

6人の部屋に一人

食事は5時半から食堂で。その前に私はもう2本もビールを頂いて、少し酔っぱらい状態。

その上に食事が美味しくて、ついついさらにもう一本。

御膳に着いたおかずとは別に、中央にテーブルがあって、そこに大皿に盛られた食べ放題のおかずがある。

漬物など5種類ほどあるが、嬉しいのはなめこの玉子とじとウドの葉のきんぴら風。これは3度もお替りして食べてしまった。

ご飯は少しにしておいたが、これらの食べ過ぎがお腹に効いて日付が変わっても眠れない状態に陥った。

山小屋だから綺麗な部屋というわけにはいかないが、燧小屋のサービスはもう一度泊まってもいいと思える。

再び尾瀬を歩くことがあったら、間違いなく燧小屋を選択する。ただし他の小屋を知らないでのコメントなので。

美味しい食事
食べ放題のおかず

ぶらぶらと再び散歩に出てみる。長蔵小屋は団体が入っているのか、嬌声が響いてくる。

一方弥四郎小屋はカフェに数組の客がいて、静かにお茶を楽しんでいた。

この小屋の前の清水『弥四郎清水』は帰りに汲んで鳩待峠までの飲用水としたが・・・美味しい。

見晴にはキャンプサイトと、小屋が6軒。

こじゃれた弥四郎小屋
小屋前にある弥四郎清水

4時45分に起きて、靴擦れ対策などをしていたら出発は5時15分。出発が遅れると精神的な焦りが生まれ、変にスピードアップしたりといつものペースを崩してしまう嫌いがある。

先行者がいるかどうかも判らず、急いで黒いものでも出てきてはいやなので、しっかりゆっくり前を見据えて進んだ。

尾瀬沼への分岐までは木道が確りして歩きやすいが、分岐を過ぎるとチシマザサを借り払った登山道となり、その切り株が尖がっていて、転んだらお尻に余計な穴が増えてしまうから怖い。

慎重に進むがなにぶんにも泥んこの道。何時転んでもおかしくないし、いくら気を使っても靴やズボンは最悪の状態。

ここでは必ず転びなさい・・・と言わんばかりの斜面があり、下りでは絶対転ぶだろうと変に確信する。

途中、グループの方や単独行の方を追い抜く。3時間弱で山頂直下に到着すると、足元が岩と石に変わる。

ここからは大岩の脇をすり抜けて、15分もなかった気がする。

笹の切り株に苦戦する登山道
山頂近くになってやっと泥から解放される

森林限界を過ぎると尾瀬ヶ原が眼下に広がり、先ほどまでいた見晴の小屋群も望める。しかし至仏山は雲に覆われていて望むことはできなかった。

今回の山行ではとうとう一度も至仏山を拝んでいない。

それにしても尾瀬ヶ原は広い。前回の至仏山行で同じように俯瞰した尾瀬ヶ原は草紅葉だった。

これも圧巻。

壮大な高層湿原、尾瀬ケ原。晴れていれば正面に至仏山が望める

十数年越しで柴安嵓の石柱にタッチ。今回の目標達成。安心するとお腹が空いてきて、小屋で作ってくれたおにぎりを1個頬張る。でかいおにぎりで1個で十分だった。

そのかじった大きすぎる一個、懸命に何とか飲み込んだ。

歩行中はあまり食事が摂れなくなる悪い癖があって、他の人より早くバテてしまう要因だ。

山頂で三重から来たという百名山ハンターさんと、お互いに写真の撮りっこ。

現在85座ほどだとか。

私は2度目に挑戦中と話して、情報交換。桧枝岐のコンビニの話題になるも、この時代に桧枝岐にはコンビニが無いそうだ。

この地区は釣りやら山やら結構訪れているが、確かに平ケ岳以降はご無沙汰で、情報が古かったなあ。

この方は翌日会津駒へ、そして平ケ岳まで終わらせて帰るという。

山頂柴安嵓の石柱
山頂で憩う登山者。左が85座登頂の方。
この後会津駒へ

尾瀬ヶ原には多くの種類の花々が咲いていて楽しめたが、燧ケ岳への登りでは花はほとんどなく山頂近くになってオトギリソウやフウロがポチポチ見られた。

山頂付近にさくオトギリソウ
種類は少ないが花を見られる

20分ほどで下りにかかる。振り返ると俎嵓の山頂が望めた。もちろん柴安山頂からは、山頂にいる人の数まで把握できた。これが一瞬ではあったが雨具を出すほどに変わってしまった。

ザックは出発時からカバーを装着していたので、ギアの上着だけを着込んだ。カメラや携帯は濡らせないから。

ギアの下は泥にしたくなかった。着ないで我慢した。靴やスパッツは写真の通りだが、ギアはさすがに勘弁だ。

燧ケ岳は基準毎に標高が表示してあって、すごく便利だ。私の目安は登り標高差300㍍を、所要時間1時間として判断している。

下山にかかり俎嵓を仰ぐ
途中途中に標高が表示されていて参考になる
登山道は恐ろしいほどの泥、まるで田植えのよう
まずいキノコの代表、マスタケ

下山途中でマスタケを見つける。この時点ではまだ本日中に至仏山に挑むつもりでいたから時間が無い事もあったが、このマスタケは採って直ぐでないとプキプキと固くなって出汁も取れず

不味いキノコの代表的なもの。当然写真だけにして先を急ぐ。

下山時は登ってくる方と10人以上は言葉を交わした。こんな天候でもやはり百名山の山。

登山者が多い。遠くから来た人はこんな天気でも、待たずに登るしか選択肢は無いだろう。


燧小屋には10時に戻り着いた。往復4時間45分で予定より少し短縮。至仏山に向かうためには最悪でも10時20分に小屋着、装備を整えて10時半に山の鼻に向けて出発と想定した。

それが予定よりかなり早かったので、少し休憩を入れた。

山の鼻まではコースタイムで2時間ほど。12時に山の鼻にいたら十分至仏山に登って、5時10分の鳩待発のバスに間に合う。

前日、尾瀬ケ原を歩きながら花やロケーションの写真は数百枚撮ったから、雨の中で写す写真もないだろうから山の鼻には12時に到着と想定した。

それでも昨日写さなかった花が目に留まると、立ち止まって写してしまう。

再び雨が強くなって、木道脇のベンチで雨具を着込んだり、12時予定の山の鼻がちょうど12時だった。

途中の逆さ燧ケ岳のポイントでは、残念ながら水面に燧ケ岳は無い。

山の鼻で5分ほど迷う。この機会を逃がすとチャンスはしばらくないかもしれず、さりとて雨の中を歩いても楽しくもなし。

苦しむ山より楽しむ山を歩きたい。ここ数年はそう考えることにした。

尾瀬は芋を洗うほどの混雑・・・という印象が強かった。確かに数校の林間学校もあったが、子供たちはほとんど山の鼻泊り。見晴まで歩いて泊まる事はあまりないようだ。

だから山の鼻で泊まるより、見晴まで進んで泊まることをお勧めしたい。

特に燧小屋はグッド。先にも言ったが、他の小屋は知らないのだが。

尾瀬ヶ原から振り返る燧ケ岳。晴れていれば逆さ燧が映し出される
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