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78. 仙丈ケ岳

初めての南ア・・・仙丈ガ岳

メ モ
登頂日 03/09/12(金)
天 候 晴れのち曇り
百名山登頂順 28番目
標 高 3,033㍍
登山口 大平山荘
同行者 単独
温 泉 無し

タイム
場所・地点 往路 (着) 往路 (発) 復路 (着) 復路 (発)
大平荘 : 9:10 : :
滝見台 9:50 10:00 : :
大滝の頭分岐 10:55 11:05 : :
馬の背ヒュッテ 11:15 11:30 : :
仙丈小屋 12:25 12:30 :
仙丈山頂 12:50 13:20
小仙丈 14:10 14:20
大滝の頭 14:50 14:50
二合目 15:40 15:40
長衛荘 16:00
所要時間
6:50
歩行時間 登り
3:00
下り
2:20

平田影郎

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 長年、山行のたびに知り合った人たちとの会話で、ずっと肩身の狭い思いをしていた。

 「南アルプスに行ったことが無いんですよ」

 どうしてもやらなければならない南アルプスだったが、中々思い切ることが出来ずズルズルと挑戦できないまま過ぎてしまっていた。今回は何としてもやらなくては・・・と踏ん切りをつけての挑戦だったが、それでも手始めはやはりお手軽な仙丈・甲斐駒になってしまった。

 長衛荘には1ヶ月以上前に予約を入れた。夜叉神峠付近で通行止めということもあって長谷村の戸台口から村営バスで入る事にした。

 ちょうど台風が接近していたが幸い日本海側を通りそうで、山行への影響は無さそうだ。予定通り早朝3時に自宅を出発し伊北インターを出てから何回か道に迷ったものの、仙流荘には7時前に到着した。駐車場は平日とあってかなりの空きスペースがあり、バス停のベンチには5個のザックが順番待ちをしているだけであった。それを確認してから朝食をゆっくりとった。朝食後の7時半に私もバス停にザックを持ち込んだが、その間にザックはそれ程増える事も無く10番目ぐらいであった。青空にそびえる鋸岳を眺めながら1時間ほどバスを待つ間も列に並ぶ人はぽつぽつで、結局2台のバスで全員が着席できた。

 バスは南アルプス林道を進む。運転手さんがガイドを兼ねていて、ユーモア交じりの解説はバスの空気を和ませ楽しいドライブとなった。

 林道脇の花や木々の解説に耳を傾けてはいるものの、目はやはり戸台川の絶壁にくぎづけである。最高所では高低差200(?)㍍以上であろうか。解説に熱を帯びるほどに“お願いだから運転に集中して”と思ったものだ。

 今、眼前に鋸と甲斐駒があり、そして仙丈と・・・本当に夢にまで見た。今まさに登頂しようとしている自分がいる。かなりの興奮状態であったはずだ。

 バスを待つ列で私の後ろに並んだ剛の者、塩見を日帰りで往復した人、はたまた今日は仙丈に登り広河原に移動して、1泊で北岳・間ノ岳・濃鳥から奈良田に下山するという60がらみの男性と私だけが太平荘前でバスを降りたのが9時5分である。太平荘出発は10時と思っていたから、9時10分に出発できる事は非常にありがたかった。結局この50分の余裕が私にゆとりと自信を持たせてくれた。

 かの男性は待っていてくれたがおそらくペースが格段に違うと思い、先に行っていただいた。樹林帯の登りを40分であっけなく滝見台に着いてしまい、どうも想像していた厳しさがない。さらに沢沿いにポツリポツリ残る花を楽しみながら大滝の頭分岐に着く。

馬の背ヒュッテはそこからほんの僅かであった。だれもいないさびしい小屋の前で飛び交う虫に気を遣りながら昼食のおにぎりを無理に詰め込んだ。

 仙丈小屋への登りもきつくはなく、開けた尾根という感じの登山道は実に気持ちが良い。しかし天候はいまいちでガスが湧いたり消えたりを繰り返していた。小屋前の水場で水を汲んでいると例の男性がもう降りて来た。声を掛け合って分かれたが、それにしても確かに早い。頂上に30分もいたという事は逆算すれば2時間ほどで登ったことになる。山にはすごい人がいるものだ。

 私は大分足にきていたがもうそこが頂への尾根であった。急登を一登りし稜線を少し歩くとそこは頂上であった。

【ウラシマツツジが真っ盛り】
【最後の登りから小屋】
【視界のハッキリしない山頂】

 想像していた通り一部青空がのぞくものの、ガスが次から次と湧いてきて30分も待ったがすっきりとした眺望は得られなかった。

人気の仙丈の頂上にはアメリカの青年二人がいて、何となく話さないといけない雰囲気が漂っているものの・・・と言って英語が得意(?)な私しかいない。青年はラーメンを食べながら色々話しかけてくる。一人は日本語が上手でもう一人の通訳をしているが、幸い私もイングリッシュの単語程度なら堪能(?)で、スムーズ(?)な会話ができた。ジャパニーズのだめなヤツの奥さんは日本人でお腹に赤ちゃんがいるらしい。「コンガチュレーション」と言ったら、突然笑い出したのでこんな時に使う言葉ではなかったのかな・・・と考え込んでしまった?

 下山時に小仙丈から見えるはずの北岳と富士のツーショットは、ガスで見ることができなかった。登りが楽勝だった割には下りが長く感じられて、特に小仙丈から大滝の頭への下りは少しバテてしまった。長衛荘前のベンチでは大勢の宿泊客が談笑していて、見栄っ張りの私はバテた表情で到着するわけにはいかない。最後の数十メートルだけはやけにシャンとした私になっていた。 

【カップめんを食べる若い外人】
【小仙丈への下りから山頂を望む】

 チェックインのあと3分間で500円という豪華なシャワーを浴びると、再び元気を取り戻した私は早速ビール片手に談笑の仲間入りをした。深谷出身という浜松の二人連れや、女性の単独行Mさんたちと話が弾む。やはり明朝3時に起きて甲斐駒を目指すという。Mさんによれば今朝8時に小仙丈から北と富士のツーショットが望めたらしい。

 長衛荘の食事は結構美味しい。さらにここには面白いことで有名なおばちゃんがいる。宿泊者全員の顔と名前を一致させるのだからすごい。食事の時に一人一人間違わずに声をかけるのには驚かされる。私も「〇〇さん、スリッパは持ち帰らないでくださいね」と言われ、満座の笑いをかってしまったが・・・まあ腹は立たない。7時前の天気予報を確認し8時には眠りについた。

      《甲斐駒へ続く》

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