ブログも含め、ごゆっくりお楽しみください。

旅あれこれ 北海道7【ぶらり旅・道央編】

ぶらり旅・道央編

2013年行程
  • 7/16
    18:00 自宅出発
    21:30 フェリー発着所着
    23:30 フェリー出港
  • 7/17
    17:30 苫小牧着・下船
    19:00 道の駅四季の湯で入浴 道の駅むかわ
  • 7/18
    美瑛方面に移動
    途中富良野でメロン屋発見 皆にお土産を送る
    東富良野町営ラベンダー園見学
    富田ファーム見学
    美瑛 ゼルブの丘見学
    美瑛で買い物 道の駅丘のくら
  • 7/19
    大雪山旭岳登山
    下山後旭岳温泉勇駒荘で入浴 望岳台
  • 7/20
    十勝岳登山
    下山後吹上温泉白銀荘で入浴 道の駅しむかっぷ
  • 7/21
    弟子屈の友人訪門
    オンネトー温泉景福で入浴 雌阿寒温泉公共駐車場
  • 7/22
    雌阿寒岳登山
    下山後平取に移動 豊糠山荘近くの空き地 泊
  • 7/23
    幌尻岳登山
    幌尻山荘 泊
  • 7/24
    幌尻岳登頂・下山
    平取温泉老人福祉センターで入浴 道の駅むかわ四季の館
  • 7/25
    倶知安に移動
    倶知安で洗濯・買い物 半月湖野営場駐車場
  • 7/26
    羊蹄山登山
    ニセコ綺羅の湯で入浴 道の駅ニセコビュープラザ
  • 7/27
    鹿追に移動
    道の駅しかおい
  • 7/28
    トムラウシ山登山
    トムラウシ温泉東大雪荘で入浴、沙流川温泉日高高原荘で入浴
    道の駅樹海ロード日高
  • 7/29
    苫小牧方面に移動
    平取でアイヌの集落見学 道の駅四季の湯で入浴・買い物・休憩
    19:30 フェリー出港
  • 7/30
    15:30 新潟港着・下船
  • 7/31
    自宅着

北海道への旅は途中で何か計画をしていない限り、労力と費用の両面からフェリーを利用するのが絶対効率的。

退職してサンデー毎日状態のオジサンは、もう年金しか入ってこないからお金は計画的に使わないと人生が変わる。

だから少しでも効率的に使うべきだ。その代り時間はたっぷりある。時間は少し無駄が出る程に消費するので丁度よい。

眠い目をこすりながら高速道路をガソリン代をかけて走行するのと比較すると、フェリーは寝ているだけで北海道に着く。

フェリー利用については別ページでアップしてあるので、ぜひ参考にしてもらいたい。

2013年は初フェリーだったので、右も左もわからずに手探りの旅。そんな時山友ホロホロの日々のブログが大いに参考になった。(ホームページからも、ブログからもリンクあり)

まずは北海道に18時に上陸して、すぐにお世話になるのが道の駅むかわ。温泉が併設された綺麗な施設。苫小牧から15分ほどでアクセスも最高。道の駅は市街地にあってスーパーなども近接し、食材の調達なども便利だ。

温泉は北海道の情報誌【HO】に無料券がセットされている。だからと言ってつまらない温泉かというと、泉質は本格的。

ただしかけ流しではない。

ホテルが併設されているので、夜間ガードマンが駐在している。夜間のトイレは数が少なくなるがきれいなトイレだ。

旅を終えて帰るときのフェリーを待つ時間調整などには、最高のロケーションだ。とにかく旅行者の車が常に満杯。

北海道第一夜は道の駅むかわとなった。2013年は都合3回お世話になった。

フェリーのデッキ
道の駅むかわはベースキャンプ

特に日程に縛られない自由気ままな旅。北海道で挑む山の第一座は大雪山旭岳と決めたので、2日目は旭川方面を目指す。それならせっかくのチャンスを利用して、富良野や美瑛で花見物でもしようと思い立つ。

途中富良野あたりで農家直売のメロン屋さんの看板を発見。赤い果肉は夕張メロンと同種のようで、甘くて非常に美味しいメロンだった。お世話になった方々7~8人に発送する。これで今回の旅のお土産の心配は無くなった。安心して旅を楽しめる・・・筈だったが、家で待つ妻や娘の事はすっかり忘れていた。後で大慌て。

途中の集落で『クマ出没』の看板を見て驚く。国道沿いの集落なのになあ。こんな民家の近くで・・・流石に北海道。

富良野もメロンの産地

途中道に迷いながらも富田ファームへ。その手前で町営のラベンダー園も見学。時間だけはたっぷりあるから。

正直に言うと、ひょっとして富田ファームと思ったのだが、すぐに間違いと気が付く。駐車場も空いていたのでゆっくりする。

作業員の方が涸れた花を摘まむなどの手入れをしていた。これだけのお客さんが来てくれれば、作業のしがいもある。

富良野町営のラベンダー園

ファーム近くの道は渋滞しながらも、車は流れて意外に待たずに駐車できた。駐車場のキャパが大きい。私はタイミングよく入り口から近いところに停める事が出来た。

富田ファームへの道は大渋滞

実際に訪れてみると、これまで写真で見ていたシーンとどうも重ならない。私が想像していたのは美瑛の丘のようなパッチワーク状態で、広大なラベンダー畑が広がっているのかな・・・と。

しかし富田ファームはそれとは違っていて、これまで見た写真は微妙にシーンを切り取ったものと知る。

広大さも想像とは違っていたし、やはり人間の手によるものとの感は否めない。壮大なスケールを想像したが、あくまで人間の手でできる範囲なのだと改めて実感。

これまでも見てきたスキー場にコスモスを植えたり、ポピーが咲いていたりするのと大差なくて、北海道らしさが・・・。

ヘリコプターのように上から俯瞰しないと、本当の壮大さが見えてこない。写真家の努力ってすごい。

こんなもんだろうと納得して、美瑛を目指す。

農園内
有名なラベンダー畑
季節で花が変わる

とりあえず道の駅おかの蔵に行くが、時間が早すぎて車は一杯。もう少し観光客が帰ってからと思い直して、スーパーで買い物。弁当にするタッバーを買ったり、食材や朝食のパン、そしてマーガリンや醤油など旅行中に使用するあらゆるものを、思いつくままに購入する。山の中に入るので、特にビールや生鮮食料は冷蔵庫一杯に調達する。

それでもまだ時間は早い。明日は天気がよさそうなので山に登ると決め、それなら今日中にぜるぶの丘などを見学することに。

美瑛と言えば『丘』。ぜるぶの丘は話題としても見ておかないと。さらには『ケンとメリーの木』や『セブンスターの木』などを見て回る。

これらも写真家のテクニックによるところが大で、テレビコマーシャルのようにロマンチックな映像が私の頭では想像出来ない。見たという結果を脳裏に刻むだけに終わった。

美瑛 ぜるぶの丘へ
展望台から見えるコマーシャルの木

北海道の夏の夜は、泊場の確保が重要だ。本当に貴重なスペースで、場所によっては遅くなると確保できなくなる。

早々と美瑛の道の駅『丘の蔵』の好位置をキープ。夕食までの時間を買い物、街の散策。駅まで歩いてみた。

夕焼けに染まるパッチワークの丘に感動する。

道の駅丘のくらで泊まる
ご飯が炊けて、一杯が楽しみ。北海道限定のビール

この道の駅は夜間トイレが1個だけになるのがネックだ。日中は併設されたホテルのトイレも使用できるが、夜間はホテルへの出入りが出来なくなる。

蔵の建物は特徴的で古い石造り。それを改修して道の駅の本館・売店として利用している。また散歩の途中で見た美瑛の駅舎も同じような石造り。おそらく同じ年代のものだろう。もっと沢山あったなら観光の目玉になったと思う。

美瑛は丘の街
石造りの蔵。
道の駅は線路沿い
美瑛の駅も石造り

ご飯を炊いて・・・翌日の登山用のお弁当のおにぎりも作り、一杯やっているうちに駐車場はほぼ満車。

北海道限定ビールが道の駅で販売していたので思わず買ってしまう。しかし冷蔵庫には限界があるので、仕方なく量が過ぎてしまった。

隣に停めたキャンピングカーの、吹上温泉に前夜泊まったというご夫婦から情報をもらう。ぜひ行ってみよう。

夕方には車中泊で一杯になる駐車場

北海道3日目は大雪山登山。下山後、かねてからの目標だった勇駒荘(ゆこまんそう)のお風呂に直行する。ここは皇室も利用するほどの格式高い宿。もちろん泉質は超一級で・・・長年の念願がかなう。

ここの娘さんが冬季オリンピックでメダルを獲得した。

勇駒荘(ゆこまんそう)

一旦美瑛の街に戻りビールなどを仕入れて、十勝岳の登山口望岳台へと向かう。望岳台までは40分ほどだが、最後の登りが1,800ccのボンゴには辛くて、今にも止まってしまいそうだった。

途中、湧水があったので汲む。本来北海道では自然界の水は止めておいた方が無難なのだが、沢山の地元の人が汲んでいたので、エキノコックスの心配は無いと判断した。それでも確り煮沸して使用した。

望岳台への途中にある清水

この望岳台、多くの旅人が車中泊する場所で、その筋では有名な場所だ。登山の人、写真を撮る人、温泉を巡る人・・・いろんな趣味・目的の人が集まって、あっという間に友好の輪が広がる。

全国の人がいて・・・この日一緒に飲んだのは群馬の太田からの軽自動車のキャビンぐカーのお父さん、広島から来たナキウサギ専門のアマチヤカメラマン。本当にあっという間に一緒に飲んでいるから・・・酒の力はすごい。

広島の方に宮古島の泡盛を飲まされて、酒に弱い私はダウンした。

三々五々集まってきたキャンパーのほとんどが静まるころ、真っ赤な夕日が西の空から消えて行った。燃えるような夕陽を堪能する。目の前に聳える十勝岳は真っ赤に染まっていた。

多くの旅人が出会いを求めて集う望岳台
望岳台で望む夕日

十勝岳登山は北海道登山のうち唯一の快晴。下山して吹上温泉に移動する。ここも良質の温泉で、しかも有料ではあるが宿泊できるので多くの車が滞在する。

むかわで知り合って『HO』を教えてくれたご夫婦・・・日本全国温泉旅・・・というキャンピングカーと再会。別れる時は手を振ってくれた。袖擦りあうも多生の縁・・・旅は道連れでもある。

この後、コインランドリーがなくて失敗する。キャンプ場の中にあるランドリーを見つけたが、古いタイプの機械で洗剤は出ないわ乾燥脱水まで3時間近くもかかって・・・予定が大幅に狂う。

コインランドリーの情報は長旅では結構重要で、少なくてもどこにあるかぐらいは知っておきたい。

吹上荘
500円で車中泊もできる

洗濯だけは長時間を要したが、なにせ移動距離が短いので占冠にはすぐに到着。実はこの2日後にホロホロと待ち合わせていたので、遠くまでは移動できないと躊躇していた。ところが・・・そこが旅べたで、黙ってとどまっているいるのが出来ない。なにか・・・マグロのように動いてないと。

2日間何をしたものか・・・結局は翌日に大移動して弟子屈まで行くことに。それなら今日中に少しでも移動すればいいのに・・・後悔。

この日は道の駅しむかっぷで、九州からのキャンパーご夫婦と大酒を飲んでしまって、千鳥足になってしまった。

占冠は交通の要衝

占冠は交通の要衝で、足寄に行く高速道に数分で乗れる。また最近は雲海で人気スポットになったトマムのベースでもあって、ある時期観光客が一気に増えるそうだ。

足寄まで90㌔で1時間半ほど。そこから弟子屈までがやはり1時間半から2時間。昼前には到着できると思っていたが、13時を過ぎていた。とりあえず道の駅摩周温泉で蕎麦を食べる。これが今回の旅の唯一の外食だった。

この道の駅はキャンピングカーが夜に泊まる場合、隣の駐車場でないとダメとか。指定されていて看板が出ている。

道の駅の案内所で友達の家を聞くと、良く知っていて教えてくれた。やっぱり狭い街だ・・・面積は広いけど。

訪ねると友は庭の草刈りをしていて、連絡なしで訪ね無事に会える。別れがたいが、戻らなければならない宿命。

翌日は朝早く雌阿寒岳に登頂してから、ホロホロと落ち合うと決めて登山口に移動する。

オンネトー手前の駐車場に泊まる。オンネトー温泉景福のお湯は湯船の底から湧いてくる特徴ある風呂で、泉質は硫黄臭がする良質のもの。料金は200円ほどだったと思うが、忘れた。ただ管理するお父さんの性格が、アバウト感が顕著な人。お父さんの対応には目をつぶって、純粋にお風呂だけを楽しみたい。

道の駅摩周温泉

翌朝は暗いうちに出発して雌阿寒岳に登頂。そして一気に平取まで移動し、ホロホロと落ち合う。

登山と酒の繰り返しで、1週間でやつれた私を見たホロホロ。驚いて・・・確り食べることを指導してくれる。

そもそも普段から山に登ると食事が摂れなくなる私。その上旅先で出会った人と、強くもない酒の連続。当然やつれる。

1週間で6㌔も体重が減った。しかしホロホロの指導通りに食べる努力をしたら、帰るまでの1週間で3㌔の体重が戻った。

幌尻登山後はホロホロと分れて再び道の駅むかわまで走る。風の強い日だったが、お風呂に入って爆睡。

ここから羊蹄山登山口の半月湖キャンプ場まで間には、沢山の観光スポットも道の駅もあるが・・・やはり旅が下手で一気に走り抜けてしまう。別に急ぐたびでもないのに・・・。

途中、倶知安の街でコインランドリーで洗濯。ここのは新しい器械で、洗いからすすぎ、脱水で45分ほど。こうでないと!

その間倶知安の役場でいろいろ情報収集。事務の方が仕事の手を休めてあれこれお付き合いをしてくれた。感謝。

まちのスーパーで食材を購入して、自分でホッキガイを捌く。これが夕食だったが、またもお酒が進む。

半月湖キャンプ場は水場があってトイレがきれいで、車中泊には最高だ。その上この山域にヒグマはいない。

しかし調理している間は回りに注意を払いながら・・・気が付いたら後ろに立っていたなんて。

いないとは解っていても不安で気もそぞろだった。

一人の旅人には豊かな食事
さばいてみたホッキ貝

翌日は大風だったが、桶川の方と二人で登頂。下山後ここで別れるのかと思いきや、そのままニセコの駅前、綺羅の湯へ。

あっさりして綺麗に透き通ったお湯で、名前通りにキラキラ光っていた。

そして道の駅ニセコビュープラザに移動して、またしても二人で大宴会。とくにこの道の駅は販売ブースが充実していてたいていのものが揃ってしまう恵まれた泊場だ。この日も酔っ払って、ヘロヘロになってしまう。

翌朝、彼は大雪山から利尻に向かうという。私はトムラウシ登山のために新得町・鹿追町方面に移動した。

JRニセコ駅 この向かい側が綺羅の湯

千歳を抜け・・・何処に泊まろうか・・・あれこれ車で探して歩いたが、翌日の移動距離を考えると道の駅鹿追が良い。

この道の駅はトイレ以外に外水道があり、炊事にも食器洗いにも全く便利。もちろん道の駅に販売所もあるが、通りを挟んだ向かいにコンビニがあって食材もそろう。道の駅には美術館もあり、この町の政治と文化の中心だろう。

そしてこの日は土曜日で夜になると、物凄い数の車がやってきた。何事かと思って驚いたが、何と・・・夏の風物詩の花火大会だった。8時ごろまで車から見ていたが、知らない間に眠りに落ちていた。そして気が付いた時には車がすっかり無くなっていた。

翌日はトムラウシ登山。道の駅を暗い3時に出発し一路トムラウシ登山口へ。着替えて登山口を出発するのは5時半になっていた。その時間が何とも運がなく、ヒグマと20㍍ぐらいの距離で遭遇する。生きて帰れて本当は運があった。

下山後、お風呂に入ろうと東大雪荘に行き、ヒグマの目撃情報を提供すると

『それは結構です。毎日出てますから』って。『登山禁止にされたら、みなさんも困るでしょう!』

確かにそうだけど・・・7月初旬に出た・・・ってしか書いてなかったなあ。本当は毎日出てるの?

狩勝峠を超えこの日は樹海ロード日高に泊まる。

今回の目的の山すべてに登り終えると無性に里心が湧いて、家に帰りたくなる。フェリーは一回だけの変更ができるので電話してみると、明日の便がオーケー。

帰る道すがら平取のアイヌ集落を見学。そして帰ってから忙しい思いをするのが嫌なので、途中のコインランドリーで洗濯を終える。

いつものようにむかわの四季の館で時間を調整する。今回、北海道での最後のお風呂に浸かる。

平取にあるアイヌ文化の遺構
説明してくれるおばさんと新得町からの若者

夏休みの運動部の合宿等があり、帰る高校が数校が一緒になって船は大混雑。乗船して直ぐにキャンセル待ちで個室を取った。外の騒音が全く入らず、快適。本当に洋上の動くホテル。

最後の最後まで・・・楽しい旅だった。

5,000円を足して個室を
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