フェリーで行く北海道
北海道へはフェリーが一番・・・黙って載っていれば翌日には北海道まで運んでくれる。高速道路を高速料金を払って、ガソリン代を払って、眠い目をこすりながら頑張る事もなく、一度利用したらフェリーに勝るものは無いと誰もが知ることになる。
4回利用したがいずれも波が穏やかな日に当たって、船に弱い私でも酔っ払うことは無かった。
唯一のリスクと言えば最近フェリーで火災事故があった。事故の日に海が荒れていたなら沢山の犠牲が出たと思うが、波が穏やかな日で不幸中の幸いだった。
私が利用するのは新潟から出港する新日本海フェリーの苫小牧航路。苫小牧まで18時間で運んでくれる。
料金は7月20日前なら車と運転者の料金込みで21,500円、ただし5メートル以下の車両である事。
我が愛車のアミティーは自転車用のキャリアーを付けても4メートル90㌢なのが嬉しい。
ゴミ箱が30センチはあるので、フェリーに載る日だけはゴミ箱を車内に格納する必要がある。
帰りは学校が夏休みの時季になることが多い。となるとクラブ活動の合宿帰りの団体と一緒になると子供達がうるさい。そんな時は追加の料金5,000円を払うと個室に変更することができる。ただしこれも条件があって早い時期に予約していたチケットで無いと、追加料金も高くなってしまう。
これだけの大型船だと少々海が荒れても揺れる事もなく、外からの音もしっかりシャットアウトする防音。まさしく洋上のホテルという表現がぴったりとあてはまる。
フェリーを初めて利用する人のために説明すると
チケット購入は電話で申し込み、支払番号を聞いてコンビニで支払う。行きは簡単に買うことができるが、登山を楽しむ私としては天候が崩れて登れない事もあるので、帰りの日程がハッキリ決められない。
でもここで申し込んで置いた方があとあと費用軽減になることがある。
万が一日程が変更になったとしても、一度だけならキャンセルして取直しができるので安心だ。
帰り北海道でチケットを申し込もうとすると、既に定員に達している事もあり、それを心配していては楽しい旅はできない。
またコンビニ払いの場合、北海道ではセイコーマートかセブンを指定した方が店舗が多いので便利だ。
当日、まずは支払ってある領収証を持ってターミナルカウンターへ。そして領収証を見せてチケットを受け取る。キャンピングカーは車検証通りの長さとは限らないので、一応チェックされる。長さが違っていたら追加の料金を支払うこともある。
準備が終わったら指定された場所に駐車して、車の中で乗船開始を待つことになる。他に家族がいれば先に乗船が開始になる。
乗船は30分ほど前に開始されるが、トラック・コンテナ等が先になるので普通車は出発ギリギリ。
これで何がデメリットかというと、風呂に入る時間が遅くなること。混んでる時期は既に多くのトラッカーが入浴中だ。
この後次に寄港する秋田まで車に戻ることはできないので、必要なものは忘れずに持って上がる事が大切だ。
乗船したら船内のフロントカウンターで部屋を指定してもらう。混んでいる時期はここで行列になる。
部屋はリーズナブルランクでは和室(畳敷き)の共同スペース。雑魚寝となるが一応女性用がある。
次のランクは二段ベッドが向い合せに配置されたスペース。これが一部屋に20スペース程ある。
一部屋の定員が80人程だと思う。こんなに入ったのは4回のうちの1回だけで、他の時は4人のスペースに一人ずつにしてくれるから、繁忙期以外はゆっくり過ごせる。新日本海フェリーは好きだ。
載ってしまえば苫小牧までは何をどうすることもできない。車は奥まで順に積まれるので自分だけ降りる訳にはいかない。もう開き直って・・・海を見たりして船旅を楽しむしかない。
食事はリーズナブルに済ませたい場合は売店にパンなどがあるが、早く閉まってしまう。そこでレストランになるがほとんどのメニューが1,000円以上。ケチケチ旅人には優しくない。
そこで私は学習した。一度目は3食ともレストランを利用したが、2回目以降は高速を降りてフェリーターミナルまでの間のコンビニで買い物をしてから乗船することを覚えた。
とはいってもこんなことをしても最低1食1,000円ぐらいはかかる。ビールにおつまみと主食・・・1,000円だ。
通路には海を見ながら食事ができるスペースがある。初めて乗船する人は知らないので比較的簡単に確保できるスペースだ。でも慣れた人は使い勝手の良いスペースでもあり、私の食事はいつもここで済ます。
船旅は長い。でも往路は心が弾んで時間は早く進んでくれる。それでも18時間は長い。退屈しのぎのアイテムを幾つか持った方が良い。ゆっくり居眠りをするのも良い。船のローターの振動が心地よく感じるのもこんな時だ。
丁度退屈し始めた頃、船内ではイベントが始まる。定番のビンゴ大会は老いも若きも夢中で楽しむ。
ピアノの演奏があったり、映画も見ることができる。
利尻・礼文もフェリーで
島に渡るにはハートランドフェリーを利用する。これは当日でも買えるがシーズンには何便か待つこともあるそうだ。
島へのフェリーはキャパが少ない。
稚内から利尻、礼文と回る、あるいはその逆でもチケットは一度に買ってしまった方が、面倒がなくてよい。
車を持ち込まなければものすごく安い。が逆にキャパが少ないので、車を乗せる場合は高額で目が飛びでる。
島には車を入れず、テントで旅するのもいい。良い野営場が幾つもある。テントで寝て好きなものを食べて過ごす旅もまた別の楽しさがある。