キノコ狩りとグルメ【新潟・南魚沼】
ここ十年、秋になると私の趣味はキノコ採り。源流遡行やどろくの会の仲間と連れ立って、目指すはナメコ。
ムキタケやクリタケも少しは収穫するが、収納スペースは『ナメコ』のために確保したい。雑キノコでザックを満たしたくないのだ。
喜んで次から次と収穫するものの、家に戻ってからが大変。落ち葉やよごれを洗い落とし、虫出しをして食べられる状態にするまでが数時間。それでもそんな手間がおっくうにならないほど、キノコ採りは楽しいのだ。
私が確実に判るキノコは10種類ほど。だから自信が無い危ないキノコには、絶対に手を出さない。
山は危険で・・・急斜面やら・・・気が付いたら頭上にスズメバチの巣があったり、当然今後はクマに遭遇することも。そんな思いで採ってくるのだが、妻はいとも簡単にみんなに配ってしまう。苦労して採った貴重な山の恵みなのになあ! 何か簡単にあげられてしまうと、ありがたみが薄れてしまって。
だから『人にあげて・・・あたってしまったら悪いから』とブレーキをかけてみるが、こんな時だけは私の信用度は抜群。
『お父さんが採ってきたのに、あたる訳がない』と、絶大な信頼を寄せてくれる。だが・・・キノコの時だけは疑ってほしい。
なんだかんだ言いながらも、今年も1年間食べ続けた感じ。特にキノコカレーは我が家の定番。
冷凍庫がいっぱいになってしまい、娘がどこからか冷凍専用庫を貰ってくれた。おかげで今年は余裕の収納。食べれば当然のことだが・・・冷凍庫に空きができていくのは・・・寂しい。
キノコが生えている場所は親兄弟にも言うな・・・とよく言われる。山師は子供にすら言わないというから、それほど重要な情報だ。
だから誰かを一緒に連れて行くことはしないものだが、連れて行くときにはこの秘密の場所が漏れることを覚悟しなければ連れて行けない。その意味で我が『やどろくの会会長』は非常に怪しい。自慢げに、スマホの写真をあっちでもこっちでも披瀝している。
本人は『絶対に他人に言わない』とは言っているが、妻が私に寄せる信頼のようには私の会長への信頼は厚くない。
最初はザックにビニール袋というスタイルだったが、やはりスピーディさに欠ける。腰に下げる篭が機能的には一番。
下の写真は自作の篭だが・・・丸みがある方が木の枝などに懸りにくいので替えるつもりだ。また先行者に入られたときには、手の届く範囲にはなくなるので勝負は高木の上の方に生えたものを如何に採るか。
下の右の写真は伸縮棒に山菜用の鎌をセットしたお手製の兵器。これもかなりの威力を発揮する。
グルメ
キノコを採って酒飲んで、温泉に浸かって・・・やどろくのキノコ採りは終わる。時には会長のリゾートマンションでのパーティだったりあるときは雨漏りのする源流マン氏のテントだったり・・・。
ナメコの時期は10月後半から11月なので雪国での外テントはちと厳しい。できればリゾートマンションが良く、会長を誘うメリットはそこにある。
代表的な湯沢の名店と言えば蕎麦のしんばしとイタリアンのピットーレ。いずれの店もリーズナブルな価格が嬉しい。
蕎麦と言えばへぎ蕎麦の《しんばし》・・・写真はお店から借用しています
湯沢をホームグランドに釣りをしていたころからの行きつけ。古いお店時代から。
湯沢は我が家から高速道路で1時間ほど。だから11時ごろになってから『お昼はお蕎麦が食べたい』と湯沢のしんばしや小諸の草笛まで車を走らせたものだ。
へぎ蕎麦は十日町の小島屋が始めたとの話もあるが・・・織物に使っていた「ふのり」をつなぎに使ったのが始まり。
しんばしは大きなへぎで3人前5人前と頼めるのが良い。そして甘辛く煮た身欠きにしんは絶品。マイタケの天ぷらも欠かせない。
やどろく仲間の道産子さんは、お酒を飲みながらこれをつまみに1回に20枚食べたという豪傑談もある。流石に道産子、ニシンは絶対かも知れない。
超人気のイタリアン《ピットーレ》・・・写真はお店から借用しています
岩原のどん詰まりまで登って行き、突き当たりを少し下ると路駐になる。この駐車スペースはいつもほぼいっぱいで、人気は高い。
ここも会長と湯沢で釣りをしていた頃からの、行きつけの店。軽井沢やトマム(?)にお店を出したりと、精力的な事業展開だ。
何より価格が手ごろなのに・・・美味しい。ピザ・パスタともに私の中では最上位グループの中の一店だ。
そして私が最も嫌う・・・私が外食を嫌う理由である『混んでいるから待つ』・・・があまりない。混んでいて『今日は待たされるかな』と思っていても意外に直ぐ出てくる。嬉しい。