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桃介橋

中山道

前にも何度か話題にした妻の主治医ですが、私と良く旅や登山の話をします。ある時、中山道を歩いている話になり『もう少しで南木曽を歩く』と話しました。そしたら先生は名古屋での学会の帰りにローカル線だけを利用して戻る途中、南木曽駅のホームから見た【桃介橋】が忘れられないと言うのです。

桃介橋は木曽川の電力発電に命を捧げ、後に電力王と呼ばれた【福沢桃介】が大正11年に作ったものです。全長が247㍍の日本最大級の【木造吊り橋】で、当初は読書(よみかき)ダム築造の資材運搬用の橋でした。

橋の架かるこのあたりは木曽川でも最大幅を誇りしかも激流でしたが、桃介は自分の電力開発にかける強い決意を鼓舞するためあえてこの場所を選びました。現在は生活道路として利用されていますが、平成6年には重要文化財に指定されました。
桃介は木曽川に近代的な橋を架けようとしただけではなく、日本の未来を展望する桟を造ろうとしたのだと思います。

主治医は橋の上を歩いて行く人の流れが、いまだに瞼に焼き付いているといいます。対岸には長野県立蘇南高校があり、私が写真を撮っている時も生徒がこの橋を利用していました。

こんな写真を何枚かプリントして先生にプレゼントしようと考えています。ホームからの写真なら一層喜んでもらえるから・・・と考えていたのですが、12時20分発が私がホームに下りて行ったのと同時到着でしたので、写真を写す時間がありませんでした。

写真を写した位置が公園になっていて広い駐車場もトイレもありましたから、私が電車で野尻駅に戻って車を回収し南木曽駅で妻と自転車を拾ってここへ来ました。そして用意していった食事を摂ったのです。橋の向こうには白い頂の中央アルプスが・・・そして木曽川沿いには僅かですが目を楽しませてくれる紅葉が・・・。心が洗われる旅になりました。

帰りには木曽路にある【道の駅】の梯子ですが、これは特別に買いたいものも無く少しガッカリした旅になりました。

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