実に温かく感動的な話です。歌舞伎揚げやあられなどで良く知られた亀田製菓ですが、味なことをやってくれました。
震災で壊滅的な被害を受けた東北地方では、雇用を維持するどころか会社の維持自体が不可能な状態の会社が多くあります。確かに断腸の思いで社員を解雇している映像も、テレビから流れてきます。
どうか被災地ではない地区で、少しでも多くの雇用を創出してほしいと思っていたところへ亀田製菓のニュースが飛び込んできました。原発やら放射能やら次から次と暗いニュースが続く中で、このニュースはひときわ輝きを放っているように感じたのは私だけではないはずです。
すでに昨年度の社員採用は終了していたのに、災害の影響で内定取り消しの憂き目に会った人だけを対象にして、10人ではありますが採用するというのです。当然内定取り消しを受けた方対象ですから、証明する書類は必要なようですが・・・当然の処置だと思います。
そうでなければ就職できなかった人が大勢押しかける可能性があります。
もちろんそれはそれでどこの企業も努力をしてほしいのですが、今回の亀田製菓の考えた趣旨に沿うためには証明書が必須の条件だというのは理解できます。至極当然でしょう。
まったく普通に採用した方と同様の採用条件で遇するそうですから・・・頭が下がります。
会社の好感度を上げるための姑息な手段で、期間採用するなどという方法ではないから素晴らしい。
亀田製菓といえば新潟の会社です。中越地震などで被災の経験がありますから、こうした支援のありがたさを身にしみて感じていたのだと思います。その想いを何時かは返したいと思っていたからこそ、今回速やかに行動に移せたのでしょう。思うだけなら誰でもできますが、実際に行動に移したことが私には感動的なのです。
自分の会社だけが生き残ればいいと・・・下請けを泣かせたり、上位の立場を利用してあくどい商売をする会社が多い中で、亀田製菓は立派と言わざるを得ません。
我が家は歌舞伎揚げも柿ピーも大好きで、いつも在庫を持っているほど亀田製菓のフアンでした。ますますこのニュースを聞いて・・・支持しようと思っています。
商売ってそうですよね。信頼・・・こんな会社なら信頼できそうです。
下請け会社の社員を死地に追いやっている会社が・・・これから袋叩きにあいますが・・・亀田製菓の心が少しでもあったら・・・こんなことにはならなかったのでは・・・と悔やまれます。
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