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予備知識

韓国旅行

時代背景はおそらく朝鮮王朝の正祖大王の頃ではないかと思います。正祖と言えば現在テレビで放送されているイ・サンですが・・・この時代に済州島に一人の巨商が生まれました。

一介の平民の娘があらゆる苦難と闘い、苦しい生活を強いられる民の自立を助けながら、大商団のトップに育っていくという物語です。当然民の苦難を我が物としながらも、富の分配は民を優先させ、長年続く飢饉にも全財産を投げ打って民を救うという単純明快なドラマです。

題名は【キム・マンドク】という韓流としては30話と短い物語です。舞台が済州島だけに相棒が行く前に予備知識として持っていろという意味で貸してくれたDVDを今日観終わりました。

ストーリーで感動するシーンも沢山あるのですが、これから見る人のために内容は言いません。興味が半減しますものね。
これまで【女人天下】【王と妃】【チャン・ヒビン】【明成皇后】など、韓流歴史ドラマと言えば謀略渦巻く宮廷権力闘争の・・・ドロドロしたものばかり見ていて・・・久しぶりに素直に感動できる物語だったと思います。

済州の風俗・習慣・文化はもちろん風光明媚なシーンがふんだんに出てきて、済州への思いが募る一方です。海がものすごくきれいで・・・どちらも行ったことはありませんが、想像するに利尻島に似ているような気がしています。
海辺の断崖に花が沢山咲いているシーンが脳裏に焼き付いています。

ドラマの最後の方になりますが私財を投げ打って民を救った功績を王が讃えて、何か希望があるかと聞きます。マンドクは宮廷を観たいと希望しますが、朝廷の重臣たちは『身分の低い商人が宮廷で王に拝謁するなどとんでもない』と反対します。

議論を聞いていた王は『身分の卑しい商人が私財を投げ打って民を救っていた時に、身分の高いそなたたちは宮廷で何をしていた』と一喝するのです。これが何とも気持ちが良くて…ドラマを見終えてなお耳に残っています。

宮廷に出向き王に拝謁して『私財を投じたのだから商売を再興する資金をあげる』と言われますが、マンドクは『私は何も失っていないからお金なんかいらない』と答えます。
『商売は人を作ること・・・これから商品を買ってくれる民のためにしたことだから、何も失っていない』と言うことらしい。

これが韓流ドラマに私が引かれるところなのです。昔は日本にもこんなドラマが沢山あったと思いますが・・・見たくもないバラエティーばかりが幅を利かせ、報道と言えば官製の似非情報の垂れ流しばかり・・・。

日本のテレビには全く魅力を感じないのです。テレビが映らなくてどれだけ困るのか、あるいはまったく困らないのか・・・少しテレビから離れて確認してみたいと思います。

話は戻って・・・キム・マンドクは実在の人物で、韓国では【伝説の巨商】と呼ばれています。日本で言えば・・・善行を施したがどうかは知りませんが、単純なインパクトとしては【紀伊国屋文左衛門】に相当するのでしょうか。私個人としては尊敬する【松下幸之助翁】と重なります。

今でも済州にはマンドクが残した【東門市場】があり、多くの観光客が訪れています。当然行ってきます。ドラマの中のマンドクの心が引き継がれている市場・・・だと良いけど。

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