横通岳(よことおしだけ)山行で撮った写真で北アルプスを感じてもらいます。
まず9月の15日は3.000㍍の山では晩秋です。10月に入れば冬ですから、何時雪が降ってもおかしくないんです。下界は30℃超えが続いているのに・・・。
横通の山頂は冷たい風が吹きすさぶ状態・・・皆さん風よけを身に着けてますが、私はいつも通り半袖Tシャツ。昨年悪沢岳登山の千枚小屋で【イエネコさん】に、『肌を出し過ぎる』って呆れられました。汗っかき・・・なんです。新陳代謝が若い人並み?
山肌は赤や黄色の色が目立っていました。写真はウラシマツツジです。
こんなに赤くなって・・・綺麗でしょう。これを見るのが山に登る楽しみの一つです。
登山者が横通岳の稜線を巻いて、斜面に刻まれた登山道を進んでいます。これがホントの『横通し』と、私が一人ウケている写真です。
もちろん右手の高い方に登って行くと横通岳山頂があります。
さて・・・登山者ならだれでも知ってますが・・・写真の『大きく崖が切れ落ちているところ』が【大キレット】です。穂高岳から槍ガ岳への縦走路を屈指の難関にしている所以です。過去に多くの登山者の命を奪った場所です。
北穂高岳から一気に三百㍍も下ります。こんなところを一体誰が歩くんでしょう。高所恐怖症の私はそんな思いですが、実際はおじちゃん・おばちゃんたちが大挙して歩いています。
熟年パワー恐るべし・・・私には・・・初めっから無理です。
キレットの途中に【長谷川ピーク】や【飛騨泣き】と言った名だたる岩場が待っています。名前を聞いただけで足が竦みそうです。
写真上部左側の尖がっている部分が北穂高岳で、切れ落ちた先の右手は雲で見えなくなっていますが南岳から槍ヶ岳の稜線です。
井上靖の小説【氷壁】はちょうど此処の部分の西側に当たる、滝谷からのスラブがドラマのテーマになっています。大キレット・・・槍ヶ岳と並んで北アの代名詞みたいなものです。
今日は北アに触れてみました。
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