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お米を受け取りに

リタイヤ生活

私は岩手に田んぼを持っていて、地元で耕作を引き受けてくれる方にお願いしています。この方はいろんな方の田んぼの耕作を請け負って、何ヘクタールも耕す大農家です。

現在の農業政策ではこうした大農家でないと、やっていけないそうです。国としても政策的にこういう方法に誘導しているきらいさえあります。

何より若者の農業従事者が減っていく現状では、こういう農業にますます拍車がかかるのでしょう。かくいう私も岩手の田んぼに通えませんから、耕作を委託するのも仕方がないと割り切っています。

現在は一反あたり60㌔のお米を貰えるので、一反五畝ある私の田んぼ分として90㌔のお米を毎年いただいています。岩手ではまだまだお米を頂けていますが、素人さんが言うには埼玉では逆に耕作してもらう分としてお金を支払わなければならないそうです。

まあ岩手もそのうちには・・・そうなるでしょう。が、例えそうなったとしても私が元気なうちは耕作をお願いして、お米を受け取りに岩手に通う事になります。

何より・・・極貧の生活から抜け出すために、父と母が爪に火を灯すようにしてお金を溜め購入した田んぼです。父が亡くなり兄が跡取りですが、何ともいい加減な跡取りで父母の努力は水の泡になりそうで・・・。

何とか父と母の努力を後世に残したい・・・繋げていきたい・・・そう考えて、この田んぼ一枚を私が無理に相続したんです。厄介な事になるのは解っていたのですが、何としても『父と母の努力の形を残してあげたい』その一点でした。

先日兄もなくなり、実家は甥っ子の代になりましたから、こうした思いはますます希薄になるのは仕方のない事で、今考えれば田んぼ一枚を私が引き継いで良かったと思っています。

受け取りに行く交通費や時間的制約、耕作していただいているので挨拶としてのお土産など・・・色々考えると買った方が安いのですが。

私が生きている間は・・・と言ったのはそうした背景があるので、娘に引き継がせるのは迷惑限りない・・・からなんです。そんな厄介なものを残されて、娘はどうしたらいいか迷うのは明白です。

私の余命が見えてきた時点で最後は耕作してくれている人にあげるか、親戚でほしいと言う人があったらあげても良いと思っています。

一番いいのは【市にでも寄付して有効に活用してもらう】方法があれば・・・。今からアイデアを考えたり、市に相談してみようと思います。でもあまり早くから準備するのも不吉ですから、本当にヨボヨボになってから真剣に考えます。

とりあえず・・・この連休を利用して、米を受け取りに行ってきます。そして実家の母を定期的に面倒見てくれている姉に会って、お礼も言ってきます。毎年この時期はこれが欠かせない行事です。

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