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鳳凰三山激走Ⅰ

百名山・南アルプス

鳳凰三山を日帰りで縦走してきました。その報告の前に相棒の状況です。

今日マドリードから電話がありました。美術館を巡ったり三ツ星レストランで食事したり・・・彼には似合わないと思うのですが・・・裸の王様で誰も教えてあげないのが罪。

彼は悪くないんです。

なんども電話したのに・・・と怒ってました。がっ、着信履歴は無いですよ!

家電に【81】で始まる電話が数日前からかかってました。でも調べたら81って国際電話番号の日本なんです。

わざわざそんな電話を使ってかけて来るなんて悪人に違いない・・・と思って出ませんでした。その電話がそうだったのかもしれません。

確かに悪人ですが・・・腹黒いだけで、振り込め詐欺のような犯罪をする人間ではありません。

巡礼は日本人の同行者もできて、大いに楽しんでいるようです。今のところは綺麗な道で、四国とは全く違うとご満悦でした。

『気をつけて・・・』と言ったら『それは大丈夫!』と言ってました。根拠は解りません。日焼けして帰ってくると思います。

さて鳳凰ですが・・・前日の夜、夜叉神(やしゃじん)峠でホロホロと飲むはずでした。ところが金曜はシャッター屋が来て、作業が終わったのは3時。

それから秩父を廻って雁坂峠を超え、R20に入ったら通勤渋滞でピクリとも動かず・・・。

竜王のコンビニに着いたのは7時を過ぎてました。ビールを仕込んでホロホロの待つ夜叉神へ。

途中、天恵泉と言う施設を過ぎたところでクマが車の前を横断。熊には数十回出会ってますから間違いはないのですが、翌日のタクシーの運転手さんは信じてくれませんでした。

犬じゃないの?・・・って。犬とクマは歩様が違うことを説明しても無駄だと思って、それ以上は言いませんでした。

これまで雨続きで山愛好者は待ちに待った好天が予想される日。多分、もの凄い土曜になると思ったので、駐車場が心配でした。

5時半の段階でホロホロから『20台は開いている』と連絡があったので、比較的落ち着いて登って行きました。

到着するとホロホロはすっかり出来上がっていて、これ以上は飲めそうにないし翌朝は私が早だち。飲むのは御預けです。

なぜ芦安(あしやす)ではなく夜叉神まで車を入れたかと言うと、登頂した後に夜叉神に下山するのでここに車がある方が良いのです。

がっ、明日の凄い人出に・・・ここからバスに乗れるか?

ここから広河原登山口に行くのは、それがネックです。事実翌日は大変でした。ゲートを開けるおじさんが4時半に来たので、タクシーに乗れないか聞いてみました。

このおじさん、わざわざ芦安のタクシーの運転手さんに電話してくれて、確認をしてくれたのですが『もう、いっぱい』とっ。

取りあえず1番に並べば、バスだけは載れるだろうと思ってバス停に並びました。がっ結果としてはバスに乗らず・・・ある方法で広河原に無事到着しました。

どんな方法かは言えません。ホロホロから伝授された方法です。

ところで途中のコンビニで・・・明日のバス・タクシー代を細かくしておこう・・・と入るまでは覚えていたんです。

ところが買い物合計が1、950円と聞くと、大きいのを崩すのではなく虎の子の2.000円で支払ったのです。馬鹿ですね~。

夜叉神でホロホロとタクシー代の話をしていて、細かいお金が無い事をハタと思い出しました。

1.000円無いとにっちもさっちも行かないので、ホロホロが奥さんから貰って貸してくれました。

それにしてもこの日の山は素晴らしいロケーションで、ホロホロは『影郎さんのお蔭で久しぶりに心が晴れた』と上機嫌でした。

喜んでもらって・・・嬉しいのですが、翌日の私はガスに巻かれたロケーションの中を歩いてきました。

ホロホロの感動を半分返してもらいたい・・・腹立たしい限りです。

こんな事なら・・・借りた金は返さないと今思ってます。貸した金はいつまでも覚えている性格なんですが、借りた金は直ぐにコロッと忘れる悪い面も持ち合わせてます。

甲斐駒が見える場所にはガスが舞っていて・・・。

鳳凰三山とは地蔵岳・観音岳・薬師岳のことを言いますが、観音岳からみた薬師はガスの中でした。

地蔵岳には誰かに祭られたお地蔵さんが沢山あります。何か・・・神秘的な感じがします。山頂は奇岩で通称【オベリスク】と呼ばれています。たまにガスが晴れて、その一瞬です。

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