人をつくる

二日間お盆休みを頂きアップをお休みさせて頂きました。

帰省していた娘も仙台に戻り、また義母も施設に戻って行きました。本当はずっと自宅で一緒に暮らしたいのですが、今の妻の健康状態では施設にお世話になるしかありません。我慢してもらう生活が続き心苦しい心境です。

お盆で帰ってきていた仏様も、今日妻と姪と私の三人でお墓に送って行きました。これで完全に夫婦と息子一匹の暮らしに戻りました。
心配な息子の体調は今日は安定しています。あまりにも暑い日で少し心配しましたが、確り食べて元気が出てきています。『3』まで下がって生命の危険もあると言われたアルブミン値は、『5』台まで回復しています。持ち直してほしいものです。

昨日から韓流の【商道（サンド）】を見始めました。昨日は10話まで進み、今日も2話見ました。想像していた通りどんどん面白くなっています。チャングムやホ・ジュンに匹敵する面白さです。

今日のシーンで素晴らしい言葉がありました。社長のような存在の方から『商売とは人を作ることだ。そうすれば金は後からついてくる』と言う教えがあります。
ちょっと待ってください・・・今の日本の企業家でそんな方がいますか？
経団連の会長さんをやっていた方の会社ですら、固定経費を削減するために派遣社員ばかりにしていた事が解っています。悪びれもせず先頭を切って派遣社員を整理し、おまけに『あれは子会社の派遣会社がやったこと』と発言していました。多くの会社がこの体たらくです。

聞いていた私の顔が恥ずかしさで赤くなるようでした。世界に向けてどのツラ提げて言えたのでしょうか・・・憤りを通り越しあきれ果てて言葉もありませんでした。
大量の資産を内部留保しながら地域に貢献する事も無く、人を育てる事も忘れてしまった企業に、明日なんかあってなるもんですか。

生き延びるための安易な方法だけを選んでいいなら、私でも○○○○の会長が務まりそうな気がします。およそ崇高な企業家としての理念なんてお目にかかれません。
引き換え松下翁は販売店の繁栄があってナショナルの発展があるとの信念で決して弱小の販売店を切ることをしなかったと聞いています。
また人を作るために政経塾を残しました。翁の崇高な理念を知ってか知らずか、卒塾生のレベルはサッパリいけない感がありますが・・・。

1年間新商品の宣伝をせずに、数十年前の温風ヒーターの回収にだけ広告費を使っていました。事故があったとしてももうパナソニックの責任ではないと思います。でもおそらく一人の死者も出してはいけないと言う理念だったのでしょう、まさしく松下翁の教えを実践しているような気がします。それに引き換えパロマなんて会社は、自社商品で何人も亡くなっている事実を隠していたんですよ。恥を知り遺族の悲しみを知ろうとしなければ、企業として再生は不可能だと思います。また許してはいけないと思いますが広告を貰うマスコミは、逸早く事件の風化に加担しています。

韓流ドラマの【商道】に話を戻すと・・・物語とはいえ敵対する会社のトップは、相手の生産場所を破壊し、殺人を犯してでも自社の利益と隆盛だけを目指します。
先の『人をつくる・・・』発言をしたトップはある時期、悪い方のトップに屈服します。その時の発言も『会社が生き延びるためや自分のために屈服するのではない。数百人の社員とその家族の生活のために屈服する』と言うものです。

商道・・・面白いです。韓流を見てみませんか。貴方は間違いなく・・・はまってしまいます。
なぜ韓流にはまってしまうのでしょうか・・・はっきり言って・・・大分進歩はしていますが監督の考え方なのか『細かな部分の演技なんて滅茶苦茶』『主演者の演技も結構いいかげん』『脚本が上手く繋がらないところもある』のに・・・不思議です。

私に限って言えば『日本人が失った心』が描かれているからではないか・・・と感じています。あまり日本人的に設定や細部に神経を使って見てはいけません。少しだけ大局的に見ようとする努力をしてください。