〇歩・・・なんて言葉を見ると我々世代は【水前寺清子】になってしまいます。しかし今日の話はそんな古い話ではなくて、すごくトレンディ―な話です。
秩父でのやどろく新年会の時、別名【イメルダ】と言われるほどの金満夫人が【岳】という漫画を持ってきてくれました。18冊の単行本を全巻そろえて購入し一気に読んだそうです。旦那の鉄人氏は既に2回も読んで、私に貸してくれたのでした。
【岳】は小栗旬の主演で既に映画化されており、私もDVDで見ています。世界の山を登頂し、日本に戻ってボランティアで山岳救助に従事する【島崎三歩】が主人公の物語です。
山岳救助の話ですから、上手い事救助できるケースや、運悪く亡くなる方に遭遇したり・・・そんな中にも実際に自分が山で遭難したら役に立ちそうなサバイバル知識が織り込まれながら、三歩の山への想いが全篇に描かれています。
もちろん山をやる人にとっても臨場感にあふれていて、ドンドン引き込まれる面白さがあります。一方で山をやらない人でも三歩の優しさには心打たれるシーンが数多くあります。
映画の時、小栗旬の演技がやけにちゃらちゃらしていて、ミスキャストだと思っていました。山をやる人があんなに軽いわけがない・・・どんな演技なんだ・・・って。
ところが今日漫画を読んでいて理解しました。まさしく『原作通りの三歩を演じていたのだ』とっ。こうなってみると名演技です。若手実力派トレンディ俳優なのだと、インプットしました。
どんな厳しい局面でも、底抜けに明るい三歩は漫画と言えども感動モノです。今日はまだ2巻しか読んでいませんが、何回もウルウルしちゃいました。ここのところ韓流DVDでも結構泣いていますから、ドライアイから解放されています。
三歩は・・・救助が間に合わなくて亡くなってしまった方にも必ず『頑張ったね』と声をかけるんです。もちろん助かった方が恐縮しながら『ご迷惑をかけました』と謝るのに対しても必ず『頑張ったね』と声をかける・・・そして『生きていてくれてありがとう・・・貴方の頑張りに感動した』とっ。
山を嫌いにならないで・・・という思いが三歩にそのように言わせるらしいのです。いろんな人生を抱えた人が山に挑み、そして三歩とかかわり合うのですが・・・三歩の心に感動させられウルウル。
漫画ですけど・・・人間の心をこんなにもしっかりとらえている漫画・・・金満社長夫人にはお礼を言わないと。山の頂に積もる雪の様に、今日の私の心の中は真っ白で純真な状態です。
妻と二人で今、【テ・ジョヨン】という韓流歴史ドラマを見ています。2回目ですけど・・・これも結構感動の連続です。
テ・ジョヨンと言えば西暦700年頃【渤海国】を建国した始祖ですが、苦難の人生を歩みながらも今日・・・お父さんと感動の対面を果たしました。もう・・・涙腺がゆるんだ私は涙・涙・涙なのでした。隣には怪訝そうに私を見ている妻がいます。
男はロマンチックで感情の機微がこまやか・・・反面、女は打算的で感情の起伏が激しい生き物。ドラマに涙する男の感覚が理解できるわけがないんです・・・って誰かが言ってました。
三歩・・・一人で読む事にしました。だってマンガ読みながらウルウルしている旦那を理解できるはずは無く・・・きっと・・・変になったと思われるのがオチですから。
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