アイルランドは昨日説明した通り、連合チームです。
最近までニュージーランドのオールブラックスを抜いて、世界ランク一位でした。
そのアイルランドに今日の試合で勝利したのです。
前回大会の南アフリカ戦に続いてジャイアントキリング≪格下のチームが偉大なチームに勝利する≫の再来です。
80点ぐらい取られるかもしれないと思っていた私は、まず選手にお詫びします。
信じていなかった・・・事を。
それでも・・・私が予想した通りの展開で、アイルランドは前半にキックからチャンスを作っての得点でした。
キックを多用して展開することが自分たちの試合運びになった事で、ハードな突進を繰り返すアイルランドのラクビーをしなかったのです。
これを前半からやられていたら、ジャパンはかなり苦しい違った経過になったと思います。
フィジカルではかなり差があったはずですから。
間違いなく計算された上での勝利。
大きく得点差を付けられないように競っていき、少ないチャンスをものにした戦略的勝利です。
後半は僅かに危ない場面もありましたが、ほとんど封じ込めてのジャパンの勝利。
ところで最後に同点になるチャンスで、アイルランドはボールをタッチに蹴りだして試合は終了しました。
どうして・・・と今、話題になってます。
私の分析は・・・まず得点は19対12の7点差での勝利だったことが重要です。
イングランドの時も云いましたが、終了のドラ≪あるいはホーン≫が鳴った後はゲームが切れた段階で試合終了。
どうしてでしょう・・・予選リーグは勝利と獲得ポイントで決勝リーグへのチームが決まります。
前回大会で日本は3勝したのにスコットランドに大量得点≪トライ数≫を取られて、ボーナスポイントの差で決勝リーグに進めませんでした。
4トライ以上を取ったチームにはボーナスで1ポイントが付与されます。
これまでワールトカップが8回開催され、3勝して決勝リーグに行けなかったのは史上日本だけなのです。
ポイントが如何に重要かを如実に語っています。
そのために7点を狙ったギャンブルで引き分けで2ポイントをとるか、今日の日本のディフェンスは完璧で失敗したらポイントはゼロになってしまう。
そのため7点を諦めて7点差以内での敗戦で貰える1ポイントを狙って試合を終了させたとマスコミは見ています。
でもラグビーのルールに詳しい人間なら・・・もう一つの解釈が成り立ちます。
あの場面でアイルランドは日本の反則のアドバンテージを得ていました。
そのまま続ける権利を貰っていたのでした・・・が、そのため蹴りだしてもペナルティの攻撃権が継続していると。
ジャパンの陣地深くにタッチキックをして、アイルランドボールでのラインナウトで試合を継続できると思ったのではないか。
これが私の解釈です。
ところがアドバンテージは厄介で・・・一旦自分たちが有利になったら解消されてしまう事も多々あるのです。
ラグビーは肉弾相打ち、興奮せずにはいられない。
この大会でにわかフアンも大発生で、ラガーとしては嬉しいのですが!
何せルールが難しい・・・フアンとして定着してくれる人がどれほど多いかにこの大会の成功の可否がかかっています。
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