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51-1. 丹沢

主脈は許されたものだけが行きかう・・・丹沢(蛭ケ岳)

メ モ
登頂日 05/05/28(土)
天 候 曇り(ガス)
百名山登頂順 45番目
標 高 1,693㍍
登山口 塩水橋
同行者 単独
温 泉 なし

タイム
場所・地点 往路 (着) 往路 (発) 復路 (着) 復路 (発)
塩水橋ゲート 05:07
堂平雨量計 06:27 06:37
天王寺尾根合流 07:47 07:52
丹沢山 08:30 08:45
蛭ケ岳 10:15 10:52
丹沢山 12:25 12:42
本谷橋 14:45 14:45
塩水橋 15:15
所要時間
10:08
歩行時間 登り
4:38
下り
3:59

平田影郎

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中央高速道相模湖東ICを出てから2~3回迷ったり不安になったりしながら、何とか宮ケ瀬湖に沿って走ることが出来た。

ここまでくればもう迷うことなく塩水橋に到達できる・・・。が、やはり聞いていたローリング族か暴走族かわからない連中がウロウロしていて、余り気持ちはよくない。途中でバイクがひっくり返ったまま、若い連中が回りに集まって何かやっていた。

見て見ぬ振り・・・君子は危うきを無視する。そんなに走ったつもりは無かったが釣り師がいたので『塩水橋はまだ先ですか?』と聞くと『此処がそうですよ』と言う。

以外に近くて通り過ぎるところであった。もっと林道を走り続けるものとばかり思っていた。

釣り師の車ばかりで登山者の車としては私が一番のようだ。今日は長くなるので気持ちを引き締めて早速出発した。林道からショートカットで堂平への急登を行く。堂平で朝食とした。此処からはブナの中を登る。以外であった。

丹沢にこれほどのブナの森があるとは全く知らなかった。樹齢は和賀などとは比較にならないが、存在しているだけで感動モノである。鎖場を過ぎ天王寺尾根からの道を合わせると僅かな距離で丹沢山である。どうやら一番での到着だ。

一人で写真を撮り無理に少しお腹の中に食べ物を押し込んだ。

素晴らしいブナ林
誰もいない丹沢山頂

後から現れた60歳代のご婦人だが、主脈を焼山まで行くと言う。大分足に来ていたので何とか理由をつけてここでやめてもいいと思っていたが、この御婦人の気力に刺激されやっぱり蛭ガ岳まで行くことにした。

やっぱり丹沢山では丹沢の主峰とは言いがたい。ご婦人の後を追って出発した。

下りは私のほうが有利だったが、不動の頭への上り返しであっけなく実力の差が現れてしまった。一向に進まない私を置き去りにして、ご婦人がどんどん見えなくなっていった。

棚沢の頭付近でパーティに出合った。『さっきすれ違ったおばあさんが大きな話をしていた。そんな時間で行ける訳が無い』と言う。いいえたったの今まで私の前を歩いていたのです。あの人なら

3時半には焼山を越えてバスに乗っていますとも。

私が蛭ガ岳につくと食事を終えて出発する所であった。30分も差がついたに違いない。

そして『まあまあ早かったじゃない』と励ましの言葉を残して去って行った。その立居振る舞いは自信に満ち溢れるものであった。

この日主脈で出会った30人ほどの人はみんな豪傑で、あっという間に私を追い抜いていく。

それに引き換え私はというと、不動の頭や丹沢山への上り返しでダウン寸前。全く実力の違いを痛感した。私ごときビギナーが丹沢主脈を歩いてはいけないのだ。

健脚の御婦人
ヘロヘロでやっと到着

丹沢山に戻りついて本当に歩ききれたことに胸をなでおろした。・・・がっ、早計であった。天王寺尾根から天王寺峠、本谷橋までの長いこと、長いこと。

膝は笑って、足の裏や小指の先の靴ずれが痛くって、半分泣きベソをかきながら歩いていた。

後々百名山が終了し、花の百名山に挑戦するにしても檜洞丸には絶対に行けない。

こんなに長い丹沢には・・・もう来たくない・・・が正直な思いだ。

蛭ケ岳山頂
尾根はそこそこ馬鹿にできない
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