二人の旅は信州 ・・・霧ガ峰(3回目)
平田影郎
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今年中に妻を5座のピークに立たせたい。八幡平、那須、(黒斑山・・・浅間の代替になる?)そして霧ガ峰。今日は美ガ原の王ガ頭にも立つためロープウェイで登ることにした。
那須岳で骨折した手首はまだ60%~70%の治癒状態で、また転倒でもさせたら大変だ。今日は恥ずかしがろうが嫌がろうが、握った手は絶対に離さない覚悟である。
本当は骨折した手首の完治を待ちたかったが、花の時季が終わってしまう。少しでも花のある時季に連れて来たかった。
数年前、八島ガ原湿原を歩いているので今回は車山が目標だ。ロープウェイやゴンドラの半券収集が趣味と化している私にはお誂え向きの山行である。
天候に恵まれた割にはロケーションは霞んでいて、蓼科山・八ヶ岳・南アルプスの一部が望めただけで、北アルプスは一座も望むことができなかった。
噴火で注目を集めた浅間を訊ねる声が彼方此方で聞かれたが、あいにく浅間は雲に覆われていた。
目的の花はやはり遅い。僅かにハクサンフウロ、リンドウがみうけられたが主役はマツムシソウが務めていた。むしろ車山よりは花のある時季に訪れるヴィーナスライン沿いの方が楽しめそうだ。
この時季になってもエンジ色のトラの尾のような花やツリガネニンジンなどが残っていた。
山頂で1時間ほど散策し再びローブウェイで下った。足元には未だ写真に収めたことのない花も確認できたが、さすがにリフトから飛び降りて写真を撮るわけにはいかなかった・・・が。車窓の気持ちよい風を感じながら美ガ原・山本小屋を目指した。