鯖街道の名残 熊川宿【福井・若狭】
道の駅米プラザで6時には起きて朝食。この道の駅でお土産を買うことも考えたが、9時までは待てなかったので、出発して小浜のフィッシャーマンズワーフをめざした。お土産は小浜で鮮魚を買うことに。
妻は「魚を買いたい症候群」。だから全国どこへ行っても、この手のお店に寄る事になる。
移動中に途中の道の駅くつき新本陣でトイレ休憩。店の中をぶらぶら見学すると、鯖寿司があって・・・購入。
思ったより高額の商品だったが一度は食べてみたいと思っていたので・・・お昼に食べる事にした。
この道の駅、小浜に向かうR367の鯖街道沿い。琵琶湖大橋からの所要時間は1時間弱。
地元の特産品が出品されていて、鯖寿司のお店も出品。そういえば街道沿いに何軒か鯖寿司製造店の看板が目につく。
道の駅では日曜には朝市が開催され、また、かつてはバイキングレストランで有名になったことがあるが、現在は行われているのかは確認できていない。
昨晩宿泊した道の駅琵琶湖大橋コメプラザから 1時間半ほどで福井県若狭の熊川宿に到着。
ここ熊川宿は秀吉の側近だった浅野長政が小浜城主として赴任した1590年、近江と若狭を結ぶ街道に宿場を設けたのに始まる。室町時代から存在したが、宿場として整備されたのはこの時。
宿場には駐車場がなく見学する際は道の駅熊川宿の駐車場を利用する。旧街道と新国道の間に道の駅が隣接して挟まれていてアクセスは便利である。道の駅から街道まで僅かに1分。
街道沿いに水路が流れ、優れた歴史的景観が続く街並みは1996年に重要伝統的建造物群保存地区として指定された。
火災などにより明治時代以降の建物がほとんどだが、街並みとしてはその時代の絵地図とほぼ同じだという。
見事に景観が保存されていたことが重伝地区に指定された理由でもある。トイレを使って出発する。
道の駅に車を止めると、目の前から宿場町が続く。
一時間ほど歩いてみたが・・・どうにも寂しい街並みた。観光客もおらず・・・住民の往来も無く・・・お店はほとんどない。鯖街道とセットでの観光地としては、拍子抜けの感がある。
重要伝統的建造物群保存地区としては、これでいいのかもしれない。 変に観光地化しないで・・・。
街道に沿って水路が流れ「石橋」や「かわと」と呼ばれる水利施設の工作物が、さらに歴史的景観を実感させる。
人と水の関わり合い・・・水の利用は文明そのものでもある。
こうした水利工作物が残る古い街並みは意外に多い。
こうした景観は観光客としても親しめて、安心感が湧いてくる。
手をかけずに放置され・・・朽ち果てて倒れた家屋もあった。
こればっかりは財産の権利問題があるし、税金を投入して解決することもできないし・・・行政としては痛しかゆしだ。
鯖街道熊川宿はわざわざ見に行くにはアクセスが悪すぎる事が、観光客が少なく寂れる原因かもしれない。
私たちは琵琶湖まで行っていたから・・・廻ってみよう・・・と思えたけど。
ずーっと訪ねてみたいと思っていた街並みだったから、目的達成ではある。
今回の旅は下調べをしっかりやっておけば、あと4か所の重伝地区の街並みを見る事が出来たのに・・・失敗。