群馬-5. 岩櫃山
歴史ロマン
平田影郎
スマホやPCの横幅変化に対応して表示できます!
小野子三山が目的で来たがどうしても登山口にたどり着けず、結局あきらめて前々から食指が動いていた岩櫃山に変更する。
真田太平記が愛読書と言ってはばからない私としては、この山に登っていないのは何とも気恥ずかしい。
いつも見上げて通るので、この山の山容はおおかた理解しやすい。間違いなく岩峰であるはずだ。
登山道は岩の間を潜り抜けるように進んで行く。梯子の上り下りも多いがスケールは小規模だ。それにしてもアプローチは短すぎる。山頂手前には馬の背のような場所があるし、また数十㍍のスラブに取り付けられた鎖もある。
この日は震度4の地震があったが、時間から行って私がちょうど馬の背を通過していた頃合いで・・・怖い。もちろん地震があった事には気づいていなかった。気が付いていたら折り返していたかもしれない。
山頂からの眺望はまるで箱庭を眺めているようで、思わず手を伸ばして拾い上げようとするほど近く感じさせる。802㍍の山は高度だけではない何かがあるからこそ、群馬百名山にも選ばれているのだろう。眼下に展開する眺望は、全くそれを裏付けている。
小粒ではあるがスリルを感じる鎖あり、箱庭のような素晴らしい眺望あり、この地域の歴史を知っている人にはロマンありの素晴らしい山行だった。唯一残念な事はアルバイト量が少なく、スケールが小さい事。
下山時に城址に寄ってみる。岩櫃城は真田太平記では上田城・沼田城などと並んで主舞台として何度も登場する。この城を知らずして真田の歴史は語れない。訪ねる事が出来て・・・良かった。ロマンやな~~。