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信頼

日常

今日妻は総合病院で診察の日でした。ちょうど4週前の水曜から坐骨神経痛で悩みましたから、28日経過したわけです。救急で受診した事がカルテに書かれてあったので、主治医もビックリしていました。

この主治医とは10年も付き合っていて、【ツー】と言えば【カー】の仲です。10年前に手術をしてもらってから・・・月に一度は受診ですから、性格も考え方も良く解っているつもりです。

ある時妻が胃カメラを撮る日だったのですが、研修医達がカメラ室に集まって雑談をしていました。雑談はエスカレートし、とても患者さんの痛みが分かる医者にはなれそうも無いと感じさせモノでした。診察の時『今日の胃カメラでガンを宣告される人もいるのに、そういう患者さんの苦悩に考えが及ぶ指導なのか』と話しました。

その主治医は診察をやめ『ちょっと待ってて』と出て行ってしまいました。私達は10分ほど診察机の脇で『まずかったかなー』なんて言いながら待っていると、戻ってきて『担当の先生がお詫びしていた。これからきちんと指導するから』と言うではありませんか。多分研修医は大目玉だったに違いありません。

またまたある時、私達が【中山道】を歩いていると話したところ、中津川市の話になりました。そして【中央本線が中津川を通っているか】でカツ丼を賭け、私が負けてしまいました。現在カツ丼を一個借りています。

私が九州の百名山に行くと話すと、知覧の【特攻平和会館】に行って来いと話してくれました。もちろんどういう内容のミュージアムかは知っていましたが、自分でも相当心に入り込む何かを感じたようで目頭を熱くして話してくれました。

こんな話は腐るほどあります。何せ命を預けて10年ですから・・・。本当に熱情ほとばしるような医者で、妻と私の感性と通じるものがあって信頼しています。築地のがんセンターも行きました。東北大の腫瘍内科も行きました。しかし信頼に足りる・・・感性の会うドクターにめぐり合う事は出来ていません。

妻の病気は10万人に一人と言われる病気で、大病院や先端医療施設に行きたがるのが当然と思います。しかし私達はそんなところとは縁の無い田舎の総合病院に罹っています。その理由は熱い心で患者と向き合ってくれる主治医が好きですし、信頼しているからです。
名医とは何なのか、大病院とは・・・信頼が無かったら、いやらしい権威でしかないと思います。皆さんはどっちを選びますか。

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