テレビの報道によれば今回の物資不足は、慌てふためく人々が必要以上の物資を買い占めるために起こっているとか。でもそれは致し方の無い事だと思います。
いざとなったら死にたくないのは人間の本能ですし、大部分の方が政府の発表は操作されていると感じているからではないでしょうか。庶民にとってはこれも生き抜くための知恵なのです。国民に政府に対しての信頼があれば、こんなに混乱した状況にはなっていないはずです。
ここのところほぼ毎日買い物に出ています。大手のスーパーやドラッグストア、はたまた行きつけのパン屋さんやホームセンター等々。確かに電池や納豆などは欠品しており、入っている品物も数は多くありません。しかし今生きるために必要な品は、不自由なく手に入ります。
そしてテレビで報道される買占めを見かけたことが無いんです。別にお店も特別に制限などしていません。私の地域だけかと思って友から電話が入るたびに聞いてみていますが、誰もが買い占めている人を見ていないと言うのです。
報道が効果を発揮しているのか、レンホウさんが広告塔として機能しているのか・・・あるいはマスコミが僅かな事象を大げさに報道しているのでしょうか。
原発事故はまた進展がありました。
何と建設会社のアイデアで、燃料棒冷却プールに注水するため、マンション建設などの際にコンクリートを高いところまで送るポンプ車を使うと言うのです。建設会社の社長さんは何かの時には水を汲めるとずっと考えていたそうです。
自衛隊はさらに炉の周りに散乱している瓦礫を、戦車で撤去する事にしました。戦場が放射能兵器で攻撃されても、戦い続ける事が出来るようにガードされた車輌があるそうです。
引き続き他の航空基地からも消防ポンプ車が投入されます。ギリギリのところで踏みとどまって、絶対に引けない戦いが続いています。しかし今日その努力を押し戻すように・・・3号機から煙が上がり、日本ばかりか世界も緊張が一気に高まりました。
今回の事故は智慧に驕った人間が引き起こしたものに他なりません。人間の浅知恵によって進化した科学の脳は、人間の制止も聞かず暴走を始めました。
猛り狂う科学の申し子・・・原子力を、人間の智慧は制圧する事が出来るのでしょうか。
現場では科学の暴走を許してしまった科学者ではなく、謂われ無き人々が使命と魂で戦っています。全く不条理で・・・ハイパーレスキュー隊の隊長の言葉が、何とも行き場のない怒りと悔しさを語っていました。『隊員の家族に申し訳ない・・・』
数十年前に猿に征服された惑星の映画がありました。人間は絶対にあの二の舞になってはいけません。人類の全ての智慧を結集して今を克服しなければ・・・。
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