これも　旅

最近は1.000円の高速が終了してしまって、負担も大変なんです。往きは３時に起きて３時半に高速に乗りますから４割引きの料金で行けます。しかし帰りは０時をまたがなくては安くなりませんから、時間を潰せずに高速を降りてしまい小遣いが不足しています。

豊科からの料金は4.300円ほどですから、往復で努力をしないと9.000円も小遣いが減ります。半額にしておくともう一度出かけられる資金になりますから、リタイアおじさんとしては必至の努力なのです。

下山したのが１４時前ですから・・・とても０時まで待つことは不可能でした。そこで家まで高速を使わずに帰る事にしたのです。
折角ですからなるべく走ったことのない道で・・・また、前から行きたいと思いながら機会がなかった更埴市の稲荷山地区に寄ることにしました。

稲荷山地区は『街並みフェチ』の間では結構知られていて・・・しかし私の場合、通ることは年間１０回にも及ぶのに、途中下車してまで寄る機会がありませんでした。

Ｒ１９で明科まで行き、そこから右折して聖高原をめざしました。１時間ほどかかって到着しましたが、まあ・・・よくあるリゾート地・・・です。
湖があり、ボートで遊ぶ親子がいて、湖畔にはレストランやお土産屋さんなどがあって・・・変哲がありません。

女神湖とそっくり・・・日本人はあんなリゾートが好きですよね。でもとても観光客を呼べるとは思えませんでした。

峠をこして千曲市に入ると上田平を見下ろす展望台があります。１０分ほど見つめていました。ここは夜になると上田平一杯に広がる夜景がきれいで、高速を走りながら見とれて事故を起こすドライバーがいるほどです。残念ですが夜まではまだ間がありました。

そこから峠を下ると稲荷山地区はすぐです。古い街並みが並んでいる・・・と言っても地元の人でも興味がないと知らない人の方が多いんです。何人かに聞いてやっとたどり着きました。銀行の駐車場をお借りして街並みを散策、しかし気になっていったん戻ると商店会の駐車場があると判り移動。

かつて北国西街道の宿場だったのですが、保存状態はあまりよくなく・・・朽ちて崩れ落ちそうな建物が多いのが残念です。ほとんど修復できないほど傷んだ建物は・・・むしろ憐みだけが募ります。残念な思いを抱いて稲荷山を後にしました。

上田から小諸、軽井沢といつもの【浅間サンライン】を走ります。浅間山の麓を巻くように走るこの道は、軽井沢へは本当に便利でＲ１８よりも空いていて気分も爽快です。
ただし事故とネズミ取りには注意してください。知らず知らずスピードが出ています。

途中、東御市の道の駅で食事にしました。６時を回ってお腹はペコペコ、疲れもピークでした。家に帰って食事をすれば冷たいビールが待っていました・・・しかし、食べずに山歩きをしていて・・・そのままドライブをしていましたから、我慢も限界でした。

うどんを食べて・・・妻には信州名物のクルミを使った【おはぎ】を買い求めて、我が家を目指しました。自宅到着は２０時を回っていましたから、しかも山歩きの後でヘトヘト。
でも、こんな小さな・・・しかもフレキシブルな旅が好きなんです。

何時でも、何でも旅にしてしまう・・・興味心旺盛な自分が好きです。
写真は展望台からの上田平です。正面の黒い山の後ろが、川中島の戦いに出てくる【妻女山】です。