珍しい住人

数日前の夜遅く・・・妻が友達と表で立ち話をしていると、友達の車のヘッドライトに照らされて狸が見えたそうです。新しく引っ越して来た住人は特段驚いた風もなく、ジッと二人の前に座っていたそうです。

しばらく二人の話に聞き耳を立てていたそうですが、我が家から２０㍍ほどしか離れていない未耕作の畑の草むらに入って行ったそうです。

友達との話を終えて戻ってきた妻からその話を聞き、二人で畑に行ってみました。しかし草が動くなどの気配はありませんでした。

そういえば・・・昨年あたりから私の車などに明らかに猫と違った足跡があり、写真を撮って市役所に届けたりもしていました。
その足跡はネットなどで調べると、歓迎したくありませんが【ハクビシン】のものに似ています。

そして今回の狸は妻が確認していますから紛れもなく現実で、住み着いている事は確実です。子育てをしているのでしょうが、もうすぐ寒い冬がやってきます。悪さをしなければ住んでくれても・・・と思っていました。

しかし・・・今日その畑の背丈ほどに伸びた草を地主さんが綺麗さっぱりと刈っていました。きっと誰かが狸が住んでいると話したのでしょう。隣の畑に今はブロッコリーなどが植わっていますから段々には悪さをされたかもしれません。

これから寒くなる時期に明け渡しを迫られて・・・狸一家は泣く泣く転居をしたのでしょう。ライオンやワニが住み着いた訳ではないのですから、来年の春まで待ってあげても・・・とついつい情に絆されてしまいます。