大宮のデパートで絵画展が開催されているので、行ってきました。
沢山の画廊が集まって、超有名画家の作品が出ているとチラシに書いてあって。
是非見たかったのが横山大観。そのほかにも川合玉堂や東山魁夷、平山郁夫等々錚々たるメンバーの作品が出品されていると言うので。
これだけのメンバーの作品が見られるなら電車代も惜しくありません。
しかも販売するのですからただで見られます。美術館なら入館料を払わないといけませんから。
デパート側が注意してあるのか、見ていても寄ってきてあれこれ勧められないのが良いです。
それともとても絵を変えそうな人に見えないのか、どのコーナーでも・・・早く言えば無視され状態。
念願の大観も玉堂も絵としては素晴らしいものでしたが、先入観を持って見ているからかもしれません。
でもなぜか二人の絵は落款が滲んだように押されていて、ちょっと気になりました。
丸窓のように描かれた大観の絵が2千万円、玉堂の掛け軸が7百万円。
驚いたのは東山魁夷のシルクスクリーンが450万円。オリジナルは道と言う有名な絵で、一本の道が描かれているだけですが、私は何処かでオリジナルを見ています。
それが本人が関与したわけでもないと思いますが、450万円は酷いでしょう。
多くの方に楽しんでいただくためと言う趣旨は解りますが、数百枚もあるのに・・・どんな方が買うのでしょうか?
ただ単に持ちたいと言う欲を満たすだけで、芸術作品への評価とはちょっと違う気がします。
そして平山郁夫の水彩画が7百万円、シルクロードのラクダは有名で何枚か描かれてますが、2千万円とか3千万円。最高は五重塔を描いたものが6千万円でした。
金額もさることながら、よく作品が流通しました。貴重品ですからどこぞの美術館が欲しがったり、金満収集家が金に糸目をつけずに買いあさるはずですから・・・。
画廊の箔として、所有者から借りている場合もありますし、所有者からの委嘱販売もあり得ます。
そして今回売れるとデパートにも10パーセントは入るのでしょうから、当然割高です。
例え割安だとしても、我が家に6千万円を買える勇気はありません。
その他にも我が相棒の遠縁にあたるらしいのですが、荻須高徳のフランスの街角の絵が数点。これも全部1千万円以上でした。
若手の絵で欲しいもありましたし、買えそうな絵もありました。
宝くじが当たっていれば、10枚ぐらいは気に入ったのがありました。
前にも言ったことがありますが、浦和の伊勢丹がオープンするとき、平山郁夫氏のシルクロードの絵が号40万ぐらいで売ってました。
その時、同じ感じのラクダの絵が数枚出品されてました。
妻は絶対欲しいと言ったのですが、私は同じような絵が何枚もあるのなんかダメ・・・と言って買いませんでした。
当時私の給料は15万ぐらいでしたが、少々の蓄えもあり、土地の値は右肩上がり。
思い切りさえあれば買えたのに・・・。
8号の絵としても3百万円くらいだったか・・・それが今、3千万円ですから、つくづく我が家は勇気が欠如しています。
女房の言うとおりにしていたら今頃自慢の逸品を楽しんでいましたね。
折角崇高なものに触れて心が洗われたはずなのに、またまた昔の欲が甦った日でした。
来週は矢口高尾夫の釣り吉三平の原画展が開催されます。
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