予報は当たり外れ

朝起きるとうっすらと雪景色でした。この連休は大雪になると報じていたテレビの天気予報はなりを潜め、雪の話題に触れようともしません。予報ですから外れる事を恐れては出来ませんし、自然界の動きが確実に判断できるはずはありません。
ですから間違いがあっても責めるつもりはありませんが、マスコミなどがあまりにも自分の判断だけで非難したりしますから、みんな安全な範囲で発言するようになりますよね。
『とりあえず危ない方を・・・言っておこうか』って。

現役時代にずいぶん苦しめられました。仕事の性質上、夜中であれ元旦であれ【大雨警報】が出たら部下が配備体制に入ります。もちろん私も部下時代がありますから配備に付きました。警報は出たものの雨は一滴も落ちてきません。でも警報が継続している間は帰られないんです。

この警報、気象台は中々解除してくれません。万が一雨が降ってビルの一階部分が浸水なんて事になると、マスコミに責め立てられますからネ。
自己保身に躍起になる気象台にはほとほと手を焼きました。

一方で我々側も自己保身を考えるトップが居た日には・・・何かあった場合に、確り配備していたという事実をアピールするために、朝まで寝ずに居る事になります。
若い頃はまだ世間も煩くなくマージャンでもしながら残っていられましたが、今はそんな事があったら間違いなく解雇の対象です。

数年に一回ですが実際に配備していなければ、大変な結果を招いていたと思えることもあります。この数年に一回の時でさえ私は、前兆があってからでも遅くない・・・と考えていました。もちろんそのためには確りと現場を把握しておく事、また緊急の機材なども装備して、かつ現場に近い職員を配置しておく事が必要でした。要するに普段の研鑽や準備、職住接近を実施していけば、気象異変等による事故防止は限りなく可能になります。

こんな努力も・・・結果としては・・・時間外手当がほしいからだ・・・と見られなくもありません。努力が正しく評価されないのは本当に残念です。
自己保身を考えると誰かの努力の上に胡坐をかいてでも、その体制をとり続けるのが・・・大過なく人生を送る世渡り上手な人間・・・なんでしょうね。