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北海道百名山の旅 利尻岳

百名山・北海道

このキャンプ場で生活するカラスは非常に学習能力が高いんです。朝4時前になると『早く起きて食事の準備をしろ』と起こしてくれます。

そして隙あらば旅人の食べ物を袋ごと強奪するんですが・・・、特に新しいキャンパーがやってくると狙い目のようで、近くの木の上でジッと観察しているのです。がっそれに気が付くキャンパーは少ない。

私がいる間だけでも3人が、見事に持って行かれました。ゆで卵やバナナでしたが、山では生死にかかわる食べ物ですが、カラスにも死活問題ですから必死です。

この野営場の管理人さんが悪い・・・カラスに名前を付けて、餌付けもしています。どれが【ガー子】でどれが【クー子】は私達では知る由もありませんが・・・可愛いんでしょうね。

4時前から続々と登山者がやってきます。ほとんどが宿泊したペンションやホテルの車で送られてきます。

私達は目が覚めると登山口にいますから、こんな恵まれた環境はありませんし、何よりイビキのかき放題で誰にも気兼ねせずぐっすり寝ました。

しかも暑くもなく寒くもなく爆睡で、快適な目覚めでした。元気に4時15分出発。

時折ガスが巻くあまり恵まれない天候です。8合目までは登り一辺倒の、これでもかと言うほどの登り。

すじ雲の空に浮かぶ鋭角な三角錐。富士山以上の急登が写真で良く解ります。

8合目の小屋から少し下って、9合目からが正念場。火山礫が足の踏ん張りを奪い、一歩登ってはズルズルと後退を繰り返し。九合目からは地獄のような試練でした。

私が今までに登った北海道の山では、一番の難敵だったかも。トムラウシより幌尻より・・・変化のない登りは辛いモノでした。
ここからが地獄、利尻岳九合目。

それでも・・・さすがに花の百名山。頂上直下のお花畑は、苦労を一気に癒してくれるものでした。ろうそく岩とお花畑です。

アングルを変えてもう一枚。これが見たくて・・・利尻まで来たのです。

97座登頂。残りは羅臼岳と斜里岳、南アルプスの光岳です。

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