ほとんど今年も終わり・・・歳を取ると1年が早く感じるのはどうしてでしょうね!
それでは昨日までの続きです。
6番めですが・・・山での事故の話です。
4月に・・・陽気が良くなって・・・ついつい鍛錬不足だったのに山に出かけました。
丹沢は長いコースばかりで辛いのですが、危ない所はない・・・と勝手に決め込んで舐めていました。
檜洞丸は何年も計画しては後回しにしていた山。
この時季、雪国の山やアルプスには行けませんから、秩父や丹沢が目標になります。
登りは順調だったのです・・・富士山が綺麗に望めて・・・ウキウキしながらの下山でした。
登りの時から気になっていたのですが、丸太を半分に割ったようなハシゴ。
檜洞にはそんなハシゴが連続する個所があります。
歳を取って体感バランスが悪くなると、ちょっとよろけただけで転んでしまうほど・・・いわゆる老化現象です。
その丸太を割ったステップでバランスを崩して、ほんの2段ほどですが踏み外しました。
そのまま転んでしまえば何てことは無かったのに・・・。
転ぶまいと懸命に頑張って・・・下り坂をトトトトトッと走らされてしまいました。
よけいにスピードに乗ってしまった身体は思い通りに制御できず、そのまま崖下に3~4メートル落ちてしまいました。
ラッキーな事にたまたま大岩があって、そこに背中から落ちたのでした。
ザックを背負っていたのでクッションとなり、胸や背中は何とも無くて。
ところが腕と膝を強打していて、おまけに鞭打ち状態のように頭は岩に打ち付けたようでした。
こんな日に限って何時も付けているヘルメットを忘れていて・・・何もかも舐めていたのでしょう。
幸いザックのクッションで内臓を守れたのが生還した大きな要因ですが、一つ間違えばおそらくお陀仏でした。
自分では起き上がる事も這い上がる事もできませんでしたが、階段下で待っている方がいたのがさらにラッキーでした。
助け起こされ、切れた頭をタオルで止血。休んでいる間、付き添ってくれました。
しばらく休んで落ち着きを取り戻すと、痛い足で一歩一歩慎重に下りました。
頭を打っているので、いつ意識が無くなるかもわからない状態での下山は不安。
腕は何かをつかむ力が無い状態。今度こけたらお陀仏だと言い続けながらの下山でした。
ビジターセンターに声をかけると、職員の方が止血をしてくれました。
助けてくれた方が心配しているでしょうから、無事下山したと託を頼みました。
運転していても不安。何時意識が無くなるか・・・おかしかったら事故を起こす前に停車しようと。
やっとの事家に着くと・・・妻から「頭にミカンが一個ついている」と。たんこぶでした。
8か月経ってもまだ腫れています。
そのまま病院に駆けつけてCT検査でした。それが悪い事に日曜と有って、救急病院には脳外科のドクターがいないと断られ。
当って砕けろで・・・脳ドッグを過去に受けた事がある病院に電話すると受け入れてくれました。
足を強打していますから、しばらくは車の運転は辛くて。
それより辛かったのは、その数日後に台湾旅行だったのです。
怪我して行けない・・・なんて言ったら、命は無かったかもしれません。
懸命に頑張って異国の地を歩きました。
九分の階段は地獄のような辛さでした。
かかりつけの先生が、その後2回もCTで検査をしてくれていますが、脳内に出血やうっ血は今のところありません。
トラウマになって・・・とうとう今年はその後山に行けませんでした。
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