志賀高原紅葉狩り
2010/10/20(水)
妻と私は志賀高原が大好きで、30年間毎年必ず訪れています。様々な思いが走馬灯のように浮かびます。
妻が生死を分けるような病を患った時でさえ、来ずにはいられませんでした。
ちょっと突拍子も無い話になりますが、【今、跡継ぎがいなくて無縁仏になる家門が多い】と言います。
子孫に負担をかける位なら『志賀高原で散骨してくれ』と子供に頼んでいるくらいです。
特に白根山から渋峠あたりの荒涼とした雰囲気がたまりません。
不思議と落ち着き・・・知らず知らず深く息を吸い込んでいます。
晴れた日には後立山の冠雪の山並みまで望む事が出来き、ここまで抱えてきたありとあらゆるものを一気に吐き出すことが出来るんです。
日本中で一番何処が好きか・・・と聞かれたら『当然、志賀高原』なのです。妻は最初の印象が強かったようで【一ノ瀬】が好きです。理由はスイスの雰囲気がするというのですが、本物のスイスは知らないはずなのに・・・。
昨年、今年と連続して紅葉の時期でした。30年の間に半分は紅葉の時期だと思うのですが、本当に最盛期の紅葉を見ることが出来たのは1回しかありません。
紅葉って天候に左右されますから本当に難しいですよね。
残念ですが今年は既に終わっていて、今ひとつ不満の残る彩です。
この日のコースは【草津~白根火山ルート~白根山~渋峠~のぞき~熊の湯~蓮池~一ノ瀬~蓮池~火山ルート~万座ハイウェイ~北軽井沢~鬼押し出し~軽井沢】という、10時間のコースでした。
妻の腰椎ヘルニアも心配したのですが、症状が悪化することはありませんでした。
一ノ瀬で持参した弁当での食事ですが、これは我が家ならではの大切な楽しみ方です。コンビニなどで求めても良いのですが、妻は身体の関係で【何でも食べる】という訳にはいかないため、いつもこうして持って出かけるのです。
出かける前に作るのは面倒な時もありましたが、慣れてしまうと外で買ったものは食べられなくなりました。
時期が遅かった他に今日の紅葉狩りは、天候にも恵まれませんでした。渋峠までは全く視界が無いほどのガス覆われて、ほとんど幽玄の世界でした。そんな中から突然妻が【ニホンカモシカ】を発見しました。妻は初めて見ましたから知らない動物で『あれ! 何?』と。
数年前にももっと草津よりで妻がイノシシを発見しています。
渋峠を越えて長野側は大分ガスも消えましたが、一番上の写真のように谷の底の紅葉は安物のデジカメでは写りませんでした。それでもところどころでは満足できるほど焼けていましたし、美味しい空気を吸いながら食事もしました。
万座牧場と鬼押しハイウェイの休憩所では、妻が大好きな買い物もできました。
これで明日からの活力が湧く・・・筈です。