ブログも含め、ごゆっくりお楽しみください。

オリンピックに思う

雑感

なでしこジャパンの快勝で幕を開けたオリンピック。日を重ねるごとに期待と大幅に違った結果が出ているようで、紙面構成やインタビュー予定の変更を余儀なくされたマスコミは大慌て。

熱血漢で有名なスポーツマンタレントを起用した局は、穴埋めとして懸命に美談を作り感動作りに余念がありません。体操も水泳の平泳ぎも柔道も・・・あれれ・・・って感じ。

でもね・・・私はそれも結果として受け入れなければならない・・・何より残念なのは本人だし、結果を本人がどう受け止めて処理するか・・・の話で済ませて良いと思うんです。

あまりにも内面にまで入り込んで、あれこれ個人的な背景まで詮索して報道する姿勢には納得できません。お母さんが癌・・・だなんて、日本人が飛びつく材料としては持って来いだと思いますが、これでメダルが取れなかったらどういう報道になっていたのでしょう。

更にはマスコミの姿勢で一番納得できない事は【美人スイマー】だとか【美女○○】など、アスリートとして取り上げては失礼な部分を【売らんがための】表現に終始している点。

単純にアスリートは【強い】とか【弱い】、『記録は○○』とか『演技がうまい』を評価すべきでしょう。もちろん【美女○○】なんて報道を喜んで飛びつく視聴者や読者が一番アホなのですが。

今回初めて知りましたが・・・柔道にはメダル報奨金が無いそうです。何故なんでしょう。メダルを取って当然だから・・・でしょうか? 

皆さんもご覧になったと思うのですが、昔の様に逃げ惑う外国選手を掴まえて背負って投げ飛ばしたり、畳に押しつぶして押さえつけられる時代は遠に過ぎました。

逆に日本選手が畳に這いつくばって【絞め】への防御姿勢を取るようなシーンが多く見られます。もう実力は拮抗していて、メダルは当然だという思いを協会が持っているとしたら【驕り】でしかありません。しかも全く根拠のない見苦しい【驕り】です。

報奨金は出さないけど柔道家として生計が成り立つように、協会が就職先を斡旋したり協会の仕事に付けられれば、私の心配は余計な話ではあります。

が、しかし【礼】の世界だから・・・『報奨金のためにオリンピックに出るわけではないから・・・』なとどいう筋の通らない話なら私は黙っていられません。

そんなことはどんなスポーツにも当てはまる話で、卓球の選手だって・・・なでしこだって・・・アーチェリーの選手だって・・・みんな報奨金のために頑張っている訳じゃありません。他の競技選手を愚弄している話です。
若者は(一部は年寄も)自分への挑戦と国の誇りをかけて・・・懸命に頑張っているだけなんです。

マスコミにも猛省を望みたい。そんな純粋な気持ちで戦う選手を・・・あなたは今後も『美女だから・・・』という気持ちでその競技をご覧になりますか?

日本が不幸なのは・・・自分たちさえ良ければ・・・としか考えない風潮が、市民にも企業家にも蔓延していること。

更に不幸なのはマスコミがそれに対して警鐘を鳴らしたり、事実を検証する能力が無くて自分たちの都合のいい情報だけを操作して取り上げること。

最高に不幸なのは政府に危機感が無く、国民の生命を役人の視点でしか見ていない・・・民のための政治をすっかり見失っていること。

究極の不幸はそんなマスコミや政府をまだ20%もの国民が支持している国だという事。

人気回復のために利用出来る競技が今回何としても出てほしい・・・政治生命をかけて【国民栄誉賞を乱発】しようとしている野田総理。

若者が懸命な努力でつかんだ結果を、汚く薄汚れた手で撫でまわさないでくださいネ。
おっと・・・余談ですが、しかもしつこく何度も言いますが、私は大手の朝○や読〇なんて新聞は絶対に購読しないと誓っています。

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