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熊の話しあれこれ

昨今、熊によって命を奪われる話題は、ニュースで報道されますから多くの方がそういう被害の存在を知っています。

実際に遭遇することは無いでしょうから、特段恐怖心が湧くこともないと思います。

今日私がお話しすることはテレビから流れるすごい恐怖の話ではなく、ちょっとコケティッシュなクスっと笑いが漏れるかも。

が、一歩違っていたらどう転んでいたか分からなかった・・・山友からや身近で聞いた話題です。

まずは若いころに釣り宿として何度もお世話になった、山形の【朝日山の家】のオーナー志田さんの話。

西川町大井沢と言う場所に朝日山の家はありますが、ここをベースにすると寒河江川はもちろん大檜原川などにはアクセス抜群。

朝日山の家は寒河江川を背中に背負っているような位置関係にあります。

ここをベースにする釣り人は今でも多いはずです。

今は大井沢と表記されますが、かつては【多い沢】だったと聞いたこともあります。

志田さんは宿のオーナーの傍ら、職猟師としても活動していたと記憶しています。

40年も前のことですから、記憶が定かではありませんが・・・。

泊まると一緒に炉端を囲み(実際はテーブル)、私は一杯をやりながら志田さんがとつとつと話す山や熊の話に聞き入っていました。

翌朝、大檜原の源流に入ることなどすっかり忘れて、日付が変わるまで経験談を話してもらっていました。

あれから40年・・・綾小路きみまろのセリフを借りますが・・・今は熊の話で笑えない時代になってしまいました。

エピソード1 

近所の娘さんが寒河江市内に嫁ぎ、久しぶりに実家に帰ってきた時の話ですが・・・。

夜遅くに寒河江に戻ることになって、幼い娘を載せた車で大井沢に差し掛かりました。

雨の日で視界が悪かったのもありますが、街路灯などが無い地域ですから、頼りは車のヘッドライトだけ。

数十メートル前を何か動くものが、ヘッドライトに浮かんだそうです。

こんな雨の日に黑いカッパを着込んだ親子連れを・・・追い越しながら視線をやると、母親(母熊)の眼がギラっと光り。

その時になって黒いカッパの親子は、熊の親子だったと気づいたとか。

驚いた母親は頭の中が真っ白になって、驚き過ぎて慌ててブレーキを踏んでしまいました。

そのタイヤ音とライトに驚いた熊は、母娘の乗った車に突進。

ドアや窓に熊パンチを浴びせ続けました。

呆然としてしばらくの間パンチを浴び続けたものの、やっと我に返って車を発進させて事なきを得たと。

当然のごとく車はボロボロになったそうです。

夜道でクマに遭遇したら、ブレーキを踏むのはお勧めしません。

エピソード2

やはり大井沢の話ですが、朝日山の家から車で数分のところに大檜原川が流れています。

昔はそこにも民宿を営むお宅があって、私はそちらにも泊ったことがあります。

道の反対側の林の中に、シイタケの原木栽培のほだ木が並んでいました。

たまたまこの日は朝暗いうちに、収穫に向かったそうです。

ところがほだ木を立てかけてある手前に差し掛かると、懐中電灯がパカパカと点いたり消えたりと調子が悪くとうとう消えてしまいました。

スイッチを入れてみたり切って見たり何度か繰り返して調べていたら、何度目かで電灯がまぶしいくらいにパッと灯りました。

と、その瞬間・・・驚いたことに熊が上からドサッと音を立てて落ちてきたのでした。

慌てたのは熊も同じで・・・一目散に逃げて行ったそうです。

木の下にいる人間を、今にも襲い掛かろうと睨みつけていたのでしょうか?

その見開いた目にまぶしいばかりの光が、飛び込んだのでしょう。

眼がくらんだのは言うまでもありません。

ご主人も腰を抜かしてしばらく動けなかったとか。

懐中電灯の空に向かって光った明かり。

その光のまぶしさに熊が驚き,木から落ちてきたのだと思います。

想像していなかった人間が現れて、慌てて木の上に登っていたのでしょう。

早朝、暗いうちに収穫に行く際は、調子の悪い懐中電灯を持つに限ります。

エピソード3は志田さん自身の話。

大井沢の上流に毎年マイタケが採れる場所があって、その日も見事にマイタケが採れたそうです。

沢への急斜面の途中の木ですから、ロープで身体を確保して掴まりながらの必死の収穫。

で、ローブを伝って登り始めて上方に目をやると、なんとロープを繋いだ木に座り込んだ熊がいました。

にらみ合いが続いて・・・動けば刺激するかもしれず、動くに動けず。

トラバースして(横に移動して)別方向に行くにも、ロープを使いながらでないと危険な急斜面。

結局動くのを止めて待つことに。

少しすれば熊がいなくなると考えたそうです。

熊は熊で急斜面を下って、襲うことに不安があったのだと思います。

待てども待てども熊は移動せず、にらみ合いは続きました。

暗くなっても熊は移動せずに居座り続け。

そのうちに真っ暗闇となり、熊がまだ居るのかどうかも判別がつかなくなり。

恐怖心も時が経つと薄れていき、うっかりと寝てしまったとか。

結局一晩、熊と向かい合って寝ていたことになりました。

が、明るくなって目を覚ますと、熊はいなくなっていて。

志田さん、マイタケはしっかり持ったままだったそうです。

近いうちにまた続きをお話ししますね!

 

 

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