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岩手とんぼ返り

リタイヤ生活

この5日ほど旅立ったいとこに振り回されっぱなしですが、それでも仕方のないほど感謝しなければならない・・・私としては感謝しかないいとこでした。

だから妻も辛い体に鞭打って出かけたのです。

朝、京浜東北線で人身事故があり、高崎線はストップ。

さあ大変・・・慌てました。指定席を確保している新幹線に間に合わなかったらどうしよう?

そんな時にわずか一本だけ湘南新宿ラインの列車が来て、ホームを走って移動して飛び乗りました。

手荷物が私の手を離れて遠くまで移動しても、床に落ちないという混雑ぶり。

妻はどこに押されていったのか分かりませんでしたが、如何ともできない混雑。

わずか二駅だったから助かりました。遅れながらも新幹線に間に合いました。

乗ってしまえば早いもので・・・娘がいる仙台までが1時間と少し、そこから1時間弱で故郷の北上へ。

タクシーを飛ばして出棺間際の到着でした。

無事に対面できました。苦しまずに行ったような穏やかな寝顔でした。

火葬の間、隣に住んでいた故人の姉に話を聞くと、夜中に姉の家で死んでいたとのこと。

朝になって2階に上がってみると寝ていたので起こしたけど・・当然起きません。

2年前に患っていた心臓の発作だったようです。

こんなケースは不審死として警察が調べますが、やはりいろいろ尋問されたそうです。

私の叔母も数年前に一人で亡くなったので、調べられたので状況は理解できます。

それでもお姉さんは岩手県警の刑事さんの妻でしたから、警察もわかっていてくれたそうです。

私にとって彼には頼みやすかったので、いろんなお願いをしいろんな思い出があります。

彼は若いころに間違いを犯しましたが、それを私の父が手を差し伸べたのでした。

その恩に報いるために彼は懸命に努力して・・・その努力を父も認めてましたし、私も確認しています。

おじさんのために精一杯努力してくれたのです。

私の父が亡くなった母の晩年、家長が不在になると統制が取れなくなるのが家としてはよくある話。

我が家もご多分に漏れず、そのまま絵にして様な体たらくでした。

そんな中で年老いた私の母を最期まで「おばちゃん! おばちゃん!」と言って慕い、面倒を見てくれたのは彼だけでした。

だから昨日の話に戻りますが、感謝の恩返しを少しさせてもらいたかったのが心残りです。

彼の兄弟や子供たちは、我が家にとっての彼の存在意義を理解してませんから・・・ただ感謝の意味で葬送に参列したのです。

また・・・故郷に戻る理由が一つ減りました。

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