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街並み散歩

街並み散歩 北海道・東北15【福島・三春】

福島・三春【蔵の街並み】 三春は城下町である。伊達政宗の正室《めご姫》の実家(さと)であるが、あまり知られていない。 町内にはいたるところに枝垂れ桜があり、シーズンには『観桜バス』が運行される。日本桜の名所百選は多くの観光客が訪れて利用する。 特に三春ダム湖畔の桜は圧巻で、その内でも【滝桜】は日本三大桜として知られている。巨木である。 町内には張子の郷土玩具で知られる【デコ屋敷】がある。この地区も見るべき価値がある。 私達は町内にある【やわらぎの湯】に、年に数回湯治で訪れる。しかし町中を散策したのは始めてである。想像していた通りの店蔵が点在していたが、『街並み...
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街並み散歩 北海道・東北14【福島・三春】

福島・三春【高柴デコ屋敷】 三春の隣、郡山には娘が6年間お世話になった。その間近くの町々には良く訪れた。三春もその内の一つの町である。 ハーブ園、森のクマさんというパン屋さん、そしてデコ屋敷・・・現在は【やわらぎの湯】の湯治で年に数回訪れる。 デコ屋敷を見学した当時、三春にこんなにも通うことになろうとは想像も出来なかった。見るチャンスは二度と訪れる事が無いと考えていたが、今になれば湯治の帰りに幾らでも寄れそうである。 【デコ】とは【張子】の事で、当時現金収入の無かった貧しい農家の人々は、農閑期を利用して正月近くなると縁起物として張子の置物などを作った。これが...
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街並み散歩 北海道・東北13【福島・大内宿】

福島・下郷町【大内宿】 会津若松から車でなら1時間ほどで下郷町にはいる。山道とはいえない舗装された2車線の道を10分ほど走ると左手に集落が見えてくる。車は停められ有料の駐車場に導かれる。 到着時間も遅くどうしようか迷っていたが、駐車場の整理をしていた方が『まだ大丈夫』というので、見学をする事にした。お腹もすいていたので何か食べさせてくれるお店を期待していたが、17時にはどの店も一斉に締め始める。 どうしてこんなに早く閉めるのか不思議に思い、聞いてみました。いとも簡単に『人をやとってやっているので5時に閉める』という当然の回答でした。確かに時間外手当も生じますし、何より私自...
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街並み散歩 北海道・東北12【福島・喜多方】

福島・喜多方【蔵の街】 喜多方と言うとまずラーメンが思い浮かびます。蔵の街と言う意識はありませんでした。 蔵という古いイメージとどちらかと言うと若者受けするラーメン文化とのミスマッチで、逆にアンバランスを喜ぶ私のようなへそ曲がりに【蔵の街】が注目されたのかもしれません。 下調べも何もなく行きましたが、たまたま道を尋ねた方がボランティアの【街ガイド】でした。 運がいいとしか言いようがありませんが、妻と二人でまわったのでは見ることが出来ないもの、知る事が出来ない知識など沢山教えていただきました。 二人では庭の奥のほうまで入ってもかまわないなんて解るはずもありません...
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街並み散歩 中国・四国・九州9【鹿児島】

鹿児島・南九州市【知覧武家屋敷】 薩摩藩は防衛のために外城と呼ばれる街並みを整備したが、知覧は113の地区に分けた外城の1つだ。 城塁型の区画は、石垣と生垣で整然として美しく、重伝地区に指定されている。 個々の屋敷もまた石垣で守られ、一つの城塁の機能を兼ね備えている。 現在、屋敷群の中で7つの庭園が解放され、母ケ岳を借景としたは造りは美しく観光客に好評だ。 城塁はいかにも堅固さを感じさせ、西南の役などの際の様子が彷彿とする。往時にタイムスリップして見てみたい・・・そんな思いを抱かせてくれる。 それにしても生垣の美しさは・・・町中で統一されていて、街づくり...
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街並み散歩 中国・四国・九州8【熊本・南小国】

 かつては田の原川渓谷沿いの、小さな田舎温泉地だった黒川温泉。  寂れていく一方の温泉地を復活させようとする有志の活動によって、統一的な街並みや、どの宿に泊まっても同じように質の高いサービスを提供するという努力を一丸となって続けた。 結果はご承知の通り、リピーター日本一の温泉にまで上り詰めた。 自然の景観を活かしての街づくりは、昔風の歓楽街的な雰囲気は無い。静かにお湯を楽しめる。 しかし近年は韓国からの旅行者が多く、まれに雑踏と化す日もある。 また、組合内での歩調の乱れはどうなっているのか・・・? 数年前、障害者を受け入れない宿が現れて、話題になった...
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街並み散歩 中国・四国・九州7【徳島・美馬】

徳島・美馬【脇町うだつの街並み】  【うだつ】とは町家の妻壁の張り出した袖壁で本来は防火の為のものであったが、江戸時代に富裕な商家はこれを上げた豪勢な家を造った。いわば成功のシンボルでステータスとしての意味に変化していった。いつまでも一向に出世できないことを《うだつがあがらない》というのはここから来ている。  脇町は阿波藩主蜂須賀家の第一家老《稲田植元》の【阿波藍】の奨励により発展した商人の町である。  むしこ窓・しとみ戸・格子造りなど旧商家の威勢を現在に伝える建築様式が、そっくり残されているの日本有数の古い街並みである。  河川交易の名残もあり段状に連なる石垣も一...
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街並み散歩 中国・四国・九州6【徳島・美馬】

 貞光から剣山の登山口見の越に向かうR492は、途中の穴吹地区辺りで山肌に集落が点在する。渓谷に張り付くような集落はどのお宅も同じような形状の屋根を上げている。平家の落人の末裔と言われている方々の生活はひっそりとこの地で息づいていた。 独特の屋根
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街並み散歩 中国・四国・九州5【徳島・美馬】

徳島・美馬【貞光二層うだつ】  貞光は江戸中期以降の郷町で商業と交通の要衝として栄え、脇町と並んで二大商業地を形成していた。一宇街道に沿う北町~南町にかけて古い街並みが展開する。  二層のうだつと言っても《単層二階切妻型》を初め、うだつに乗っている屋根の形状の違いなどによって多くの種類がある。また鏝絵(こてえ・・・漆喰で装飾したもの)が配されたものも多く、栄華が偲ばれる。  うだつは本来防火・防風のためのものであったが時代とともに装飾化され、人目に付きやすいところから様々な工夫が凝らされてステータスシンボルと成っていった。 一宇街道の商店街 ...
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街並み散歩 中国・四国・九州4【愛媛・大洲】

 肱川に近い一角に江戸や明治の面影を残す街並みが残されている。肱川に沿っても小京都を意識してなまこ壁の塀が新たに建てられ、雰囲気を醸し出している。  この街並みは昭和41年にNHKの朝ドラ『おはなはん』のロケが行われた事から『おはなはん通り』と呼ばれる。  商店等として利用されている建物はほとんど無く、観光化されずに保存が図られているのは好感が持てる。  『明治の街並み』『赤レンガ館』『ポコペン横丁』も同じエリア内で、一緒に楽しむ事が出来る。  駐車場は《大洲まちの駅『あさもや』》を利用できるが、早朝は鎖が掛けられていて利用できない。隣に観光バスの駐車場があり、...
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