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尾瀬の話し

尾瀬と言えば日本における自然保護の原点。

東電による尾瀬ケ原ダム化計画が持ち上がったとき、最初に反対運動に立ち上がったのが平野長蔵さんと言われています。

長蔵小屋という小屋が今も子孫によって守りつがれていますが、私が泊った燧小屋の隣にも第二長蔵小屋がありました。

メジャーな山小屋で客も多く・・・賑やかでした。何となくセンスがある感じ。

燧小屋はこんな感じとは・・・ちと違って、もっと暗い。でもサービスは良いですからね。

その小屋から少し離れた弥四郎小屋も、コーヒースポットがあって・・・小じゃれていてセンスがある感じ。

その小屋の前に名水「弥四郎清水」があります。美味。

もちろん無料で汲めるけど、2㍑のボトルに汲むような人はいない。重いもの!

これらの小屋に泊った方が食事にありつけるのは、食材や飲み物を担ぎ上げてくれる人々がいるおかげです。

ボッカ・・・歩荷さんが自分の肩で担いで、運んでいるのに出会います。

ヘリコプターで担ぎ上げる北アルプスとは違って、なんとなくロマンがあります。

ビールサーバーにセットする、あのでかいアルミ製の樽を4本も担いでいる人がいました。

多い人で一日に2往復もするのではないでしょうか。夏の間に1年分の生活費を稼がないと・・・。

ボッカさんにも生活があるので、手間賃が下がってやる人がいなくなったら、尾瀬の小屋は高級ホテル並みの宿泊費になるんでしょうね。

私が泊った燧小屋は前身が釣り小屋でしたが、昭和33年に今の建物が出来たそうです。

洗面所にこんな鏡が掛けてありました。その33年当時のものでしょう。

サントリーの前身の「寿屋」時代に、顧客の新築祝い等で使ったものでしょう。鏡一枚から尾瀬の歴史が偲べます。

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